日本初 鉄道会社主催「リノベーションスクール@東急池上線」始まる

「リノベーションスクール@東急池上線」背景にあるもの

 東急電鉄 都市創造本部の磯辺陽介さんは「リノベーションスクール@東急池上線」を実施する背景として、「渋谷のような高層ビルを建てるのではなく、その街に合った再開発の方法があるだろうという課題意識」を持っているといい、「古いものを壊さず生かして、新しい価値を生み出すことで、エリアの再生につなげる」と話します。

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池上本門寺周辺を歩く「リノベーションスクール@東急池上線」参加者の一団(2017年3月3日、中島洋平撮影)。

 班ごとの「ユニットマスター」(世話役)のひとりで、リノベーション事業を手掛けるブルースタジオ(東京都中野区)の大島芳彦さんは、「リノベーションは建築の話ではなく、地域の『状況』を再構築することです。スクールでは対象物件があるエリアをとことん歩き、ここは住宅街、ここは商業地といった既存の先入観を捨て、エリアの『未来』を再定義したうえで、物件をどう活用できるかを考えます。このスクールで生まれるひとつひとつのビジネス(点)が面になり、街を動かすことにつながります」と話します。

 今回のスクールは東急電鉄の若手有志による発案で、その有志のひとりである磯辺さんは「スクールを通じて何が生まれるのか、街づくりの仕方を探るうえで楽しみ」だといいます。なお、スクールの最終日である3月5日(日)14時から、池上本門寺の朗峰会館で公開プレゼンテーションが行われます。

【了】

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