「プロペラ後ろに!?」 “異端の航空機”が九州の空に出現中…なぜ? 見た目も中身も“常識破り”

九州の空に、さまざまな意味でこれまでと一線を画す、異色の飛行機が出現しています。どのような機体なのでしょうか。

電動飛行機の大きな欠点と九州が選ばれた理由

 それが航続距離と積載量です。

 同サイズの輸送機セスナ208が1トン以上を運べるのに対し、CX300は約500kgにとどまり、航続距離もセスナ208が約1200キロメートルに対して、CX300は約400キロメートル。つまり電動航空機は性能だけを見ると、通常のエンジン式の航空機と比較して課題が残っており、単純に入れ替えて使えるものではないのです。

 ベータ社もその点は理解しており、本機を「短距離輸送向けに最適化した機体」と説明しています。電動化による低コストで、短距離でも複数回の輸送フライトを行えるのが特徴であり、これは従来の航空機が“大型トラック”だとすれば、CX300は“軽トラック”に近い存在です。

 そして九州地域は「電動航空機が本当に使えるのか」を検証するためには理想的な環境だったのです。

 北九州空港から宮崎空港までの直線距離は約250キロメートルで、これはCX300で飛行可能な距離です。九州地域は山岳地域が多く、道路で移動する場合は4時間以上掛かるのが、これが飛行機であれば1時間以下に短縮させることができます。

 九州地域での電動航空機による輸送は、既存の物流インフラと比較すると明確なメリットがあり、その実証試験を行なうには最適な場所ということができるでしょう。

 本試験では、北九州市とベータ社のほかに、商社「双日」と物流会社「ヤマトHD」も参加しています。大手民間企業が加わることで、ただの電動航空機の技術試験ではなく、物流インフラとしても評価されることになり、今後の電動航空機の実用化を占う重要な試験といえます。

【写真】えっ…これが北九州に出現の「いろいろ異端の航空機」全貌です

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雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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