人材不足の宅配業界に飛び道具 ドローンで変わる配送サービス、その最前線

手紙や宅配便にもドローン

 インターネット通販、食料品とくれば、次にドローンに届けてほしいのは「手紙や宅配便」。海外ではこちらもすでに実験が進んでいます。

 まず宅配業者大手のUPS社(アメリカ)は、ドローン開発会社のWorkhorse社(アメリカ)との協力のもとで、なんとトラックからの発着が可能なドローンの開発に成功。トラックの運転手はドローンを操作する必要がなく、自動でドローンが荷物を配達し、その後トラックへと帰ってきます。しかも配達のあいだ、トラックが別の場所に移動していても問題ないのです。これにより、ドライバーの労力や配達コストの大幅な減少が見込めます。

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トラックから自動で飛び立つUPSのドローン(画像:UPS)。

 さらにドイツでも、宅配業者のDHL社(ドイツ)がドローンによる荷物の配達に成功しています。こちらは配達の指示を受けると、配送センターにて荷物がドローンに自動で装填されるというハイテクなもの。さらにドローンは離着陸時と水平飛行時でローターの角度を変える、まるで「オスプレイ」のようなシステムを採用しています。

 そしてフランスでは、フランス郵政公社傘下の宅配事業者のDPDgroup社がドローンによる配達に成功しています。同社のドローン配達は宅配業務で問題となる、最もコストがかかる「ラストワンマイル」をつなぐ手段として、遠隔地や山間部でのサービス展開が期待されているのです。

 最近は日本でも宅配業者のドライバーへの負担が問題となっていますが、このようなドローン配達サービスによって少しでもその労力が軽減されることを期待してやみません。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. ドローン撃ち落としてピザかっぱらってドローン。
    ドローン落ちたら下で人死んでてヤバいのでドローンごとドローン。