新幹線で利用増の一方、釧網本線などは利用減 JR北海道、2016年度の利用状況
JR北海道が2016年度における各線区の利用状況を発表。根室本線や釧網本線など利用が減少した線区があった一方、北海道新幹線の開業効果などで増加した線区もありました。
留萌本線の廃止区間は前年度比402%を記録
2017年5月9日(火)、JR北海道が2016年度の利用状況を発表しました。
昨年は8月の台風災害により石勝線や根室本線などが被災し、長期間にわたり列車が運休。そのため不通が生じた線区を中心に、広い範囲で輸送密度が低下しました。
そのため今回の発表では、全期間のデータと、9月~12月を除いた8か月間のデータのふたつが示されています。また、根室本線・富良野~新得間の一部と日高本線・鵡川~様似間は列車の運休が続いていることから、扱いが別とされています。
輸送密度が低かった線区
「輸送密度」は営業キロ1kmあたりの1日平均旅客輸送人員をいいます。これがもっとも低かった線区は、札沼線の北海道医療大学~新十津川間47.6kmで、全期間が66人/日(前年度比84%)、8か月間が64人/日(81%)でした。ほか、輸送密度が500人/日を下回った線区は次のとおりです(単位は「人/日」)。
・石勝線・新夕張~夕張
全期間83(前年度比70%)、8か月間80(68%)
・留萌本線・深川~留萌
全期間228(125%)、8か月間188(103%)
・留萌本線・留萌~増毛
全期間269(402%)、8か月間134(200%)※2016年12月5日廃止
・宗谷本線・名寄~稚内
全期間362(90%)、8か月間364(90%)
・根室本線・滝川~富良野
全期間384(79%)、8か月間488(89%)
・釧網本線・東釧路~網走
全期間432(84%)、8か月間463(90%)
・根室本線・釧路~根室
全期間435(97%)、8か月間457(102%)
・日高本線・苫小牧~鵡川
全期間463、8か月間462 ※前年度データなし
・室蘭本線・沼ノ端~岩見沢
全期間484(97%)、8か月間477(95%)
2016年度は、釧網本線・東釧路~網走間と室蘭本線・沼ノ端~岩見沢間が、新たに500人/日を割り込んでいます。
輸送密度が高かった線区
一方、輸送密度が1万人/日を上回った線区は次のとおりです。
・函館本線・小樽~札幌
全期間4万6060(102%)、8か月間4万6417(103%)
・千歳線+室蘭本線・白石~苫小牧
全期間4万5337(100%)、8か月間4万5599(101%)
・函館本線・札幌~岩見沢
全期間4万3464(99%)、8か月間43408(99%)
・千歳線・南千歳~新千歳空港
全期間3万2001(104%)、8か月間3万1507(103%)
・札沼線・桑園~北海道医療大学
全期間1万7643(102%)、8か月間1万7590(101%)
北海道新幹線開業の影響は
2016年3月に開業した北海道新幹線(新青森~新函館北斗)は、それまでの在来線である津軽海峡線(中小国~木古内)と比較して、利用者が大幅に増加。輸送人員は3706人/日から、52%増の5638人/日(全期間)に伸びています。
これに接続する函館本線の函館~長万部間も、前年度の3799人/日から、9%増の4134人/日に増加しています。
JR北海道全線区平均は、2015年度の5094人/日から、2016年度は2%増の5177人になっています。
【了】
予想通り!
GWに宗谷本線で稚内まで行ってきたが、線路脇まで道路が新設されている箇所が何か所もあった。
しかも、どれも踏切が作られる事なく、工事が中断されたかのように途切れている。
まるで、近い将来、宗谷本線の廃線が確定する事を見据えての処置としか思えない。
廃線になるのは時間の問題だと感じた。
そうなれば、JR九州も指宿⇔枕崎間を廃線にするのは間違いない。
後悔や未練を残さないためにも、動ける人は今すぐに行動してください。
廃線が確定してからでは遅いですよ。
失礼ながら南国人からしたら東京も東北な感覚で、九州新幹線は九州から延びましたけど、あたしら北陸も北海道も単なる東京新幹線と言った感じで、北海道新幹線が先ずは道内で開業してたほうが在来線の延命をはかれたんじゃないですかね?
利用減もさることながら、JR北海道そのものに事業意欲がない。
戦意喪失といったところ。
利用者からも道からも国からも見放されてますからね、そりゃあやる気なんか出ないでしょう。