新札幌・千歳高架橋、耐震補強に着手 3工法を採用 JR北海道
JR北海道が、新札幌高架橋と千歳高架橋の耐震補強工事に2017年度から着手します。
国からの支援金も活用
JR北海道は2017年5月11日(木)、千歳線の新札幌高架橋(平和~上野幌)と千歳高架橋(長都~南千歳)の耐震工事に、今年度から着手すると発表しました。
高架橋の耐震基準については大地震などをきっかけに改訂が重ねられ、性能の向上が図られています。1955(昭和30)年の耐震基準で造られ1973(昭和48)年に開業した新札幌高架橋と、1970(昭和45)の基準で造られ1980(昭和55)年に開業した千歳高架橋については古い基準で設計されており、今回、診断により耐震補強が必要と判断されました。
工事では柱が補強されます。ふたつの高架橋の計1808本のうち、約6割にあたる1067本が対象。鋼板を巻く工法を中心に、鉄筋を巻く「RB補強工法」や、柱の一面に鋼板を取り付けて鉄筋を差し込む「一面補強工法」も用いられます。
ふたつの高架橋の工事費は31億円(駅部を除く)で、これは国からの助成金と無利子貸付を活用。新札幌駅と千歳駅の部分(計43億円程度を想定)についても、国と関係自治体、鉄道事業者が3分の1ずつを負担する制度の活用が協議されます。
【了】
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