エコタイヤはどう「エコ」なのか? 実は相反する「低燃費」と「止まること」

低燃費をうたうクルマの「エコタイヤ」ですが、どのような仕組みで低燃費を実現しているのでしょうか。そこには「止まる」という、タイヤの基本機能とのせめぎあいがありました。

そもそも「エコタイヤ」とは?

 世の中には、「エコカー」と呼ばれる燃費の良いクルマが存在します。そして同じように、タイヤにも燃費の良い「エコタイヤ」があります。

 同じように黒くて丸いタイヤですが、製品によって、燃費性能は大きく異なります。筆者(鈴木ケンイチ:モータージャーナリスト)の個人的な経験則からいうと、同じクルマでも、履くタイヤによって燃費が数パーセントから、激しいときには10%ほども変わってしまうことがあります。

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ブリヂストンのエコタイヤ「ECOPIA NH100」。見た限りでは従来のタイヤとさほど変わらない(画像:ブリヂストン)。

 そもそも、燃費の良い「エコタイヤ」は何が優れているのでしょうか。

 それは「転がり抵抗」の小さいことが特徴です。「転がり抵抗」とは、文字通り「転がる」ときに転がりを弱める「抵抗」のこと。「転がり抵抗」の小さなタイヤと、「転がり抵抗」の大きなタイヤを同じように転がせば、抵抗の小さなタイヤのほうが遠くまで転がってくれます。抵抗が小さければ、クルマの発進も一定速度で走るときもエンジンの負担する力が少なくてすみます。そうした結果、「転がり抵抗」の小さなエコタイヤを履くクルマは燃費が良くなるのです。

 では、同じようなゴムでできたタイヤなのに「転がり抵抗」の大きなものと小さなものがあるのはなぜでしょうか。

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