特徴のなさこそ傑作の証 千葉に舞った名機DC-3、82年目の「デファクトスタンダード」

DC-3の姿は、現代の旅客機のなかにあっても平凡なものです。その特徴のなさはすなわち、いまの航空機のスタンダードを確立したことを意味します。なぜDC-3がその役割を担うことになったのでしょうか。

敵対国でも生産され続ける、航空界の革命児

 DC-3を開発したのはアメリカのダグラス社(現ボーイング)。その初飛行は1935(昭和10)年でした。当時の飛行機は一般の人たちにとってあまり縁のない乗りものであり、まだまだ飛行するということ自体が危険を伴うものでした。すでに貨物・手紙輸送や旅客輸送自体は行われていたものの、「飛行機など命知らずの玩具」という風潮さえ珍しいものではありませんでした。

 そんな82年前の世の中に突如として、21世紀の現代の視点で「特徴がないのが特徴」ともいえるDC-3が登場したのです。実際はダグラス DC-2を原型としてはいたものの、全金属製で単葉翼、引き込み足、居住性がよくたくさんの座席を設けられる太い胴体など、のちの時代に当たり前となる要素をすべて備えたDC-3はまさに革命といってよいものでした。

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AC-47「スプーキー」。軍用輸送機型C-47をベースに機関砲を大量に配置したガンシップ機。本機も数ある飛行可能なオリジナルのひとつ(関 賢太郎撮影)。

 座席あたりの運航コストがけた違いに良好なDC-3は、アメリカだけではなく世界中に拡散します。特に軍用輸送機型C-47は1万機を超える大ベストセラーとなり、太平洋戦争中は敵国であった日本でさえ、開戦直前に正式なライセンスを得たうえで零式輸送機として生産を開始し、戦中を通して独自改良を加えられつつ487機あまりが国産されました。やはりのちに冷戦で敵対するソ連においても、Li-2として5000機とも推定されるほど大量生産されます。

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コメント

3件のコメント

  1. 出現当時のDC3の何が画期的だったって、フルメタルで平滑な機体や引き込み脚の他にも客席の床が前から後ろまでフラットで乗降性や積載性に優れてたことやね。ライバルのボーイング247は主翼の桁が室内に突出していた。

  2. 皮肉にもダグラス社は跡形もなく消えたのに。

  3. 機長!何するんですか!?

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