飛行機の「オーバーブッキング」なぜ起こる? そのとき、日本の航空会社の対応は

飛行機では座席数以上に予約を受け付けることがあり、予約していても満席で乗れない場合があります。この「オーバーブッキング」、なぜ発生し、日本の航空会社はそのとき、どう対応するのでしょうか。利用者にメリットもあるようです。

「公共交通機関」である飛行機、そのための「オーバーブッキング」

 飛行機を予約しているのに、当日空港に行ってみると満席で搭乗できない、という場合があります。

 航空会社が意図的に所定の座席数よりも多く予約を受け付けているためで、「オーバーブッキング」と呼ばれます。それをする理由について、ANA全日空)に聞きました。

ANA国内線のボーイング737-800は約170席、ボーイング777-200は約400席ある(2016年3月、恵 知仁撮影)。

――なぜ席数より多く予約を受け付けるのでしょうか?

 公共交通機関として、当該便でより多くのお客様にサ-ビスをご提供するためです。便の予約をしていても当日、空港へお越しにならない方がいらっしゃいます。たとえば100席あるうち90人しか集まらなければ、その便にはあと10人乗れたわけです。過去の統計から、特定の曜日や便において数名のお客様がお越しにならない可能性が高いとわかっていながら、その座席を空席で運航することは、「公共交通機関」として、お客様の利便性にそむくことになると考えます。

 また、たとえば100席のところ90席では計算上、ひとりあたりの運賃が高くなります。より多くの座席をご利用いただくことにより、より低価格な運賃を設定することも可能になるのです。

――席数に対しどのくらい予約を受け付けるか、どう見極めているのでしょうか?

 路線によっても、曜日や時間によっても異なります。たとえば、1日1便しかないような離島の便で、当日になって乗れないことがあっては、お客様にご納得いただけません。ある程度の便数があり、次の便にご案内しやすい路線などで設定しています。

1 2 3

この記事の写真一覧

関連記事

最新記事

コメント

5件のコメント

  1. だれも協力しなければ、だんだんお礼金/マイルの学生が上がってくる
    この前は2万マイルプレゼントまで上がった

  2. 過剰予約という制度そのものを糾弾する論調もあるが、ある種の必要悪として認めねばなるまい。この季節だと私立学校が定員の数倍の合格者数を出すというのも同様の事象であろう。業界は異なるが、石ノ森章太郎『HOTEL』に過剰/重複予約のトラブル処理を主題にしたエピソードがあったと記憶する。

  3. オーバーブッキングの有無が問題ではなくて、UAがその結果に対しての対処(客対応)を間違ったのが問題だろうに。論点がずれている。

  4. 誰でも考える、(新幹線同様に)一定数の予備席を残して(急なツッコミがあり得るのなら一定数の予備席は残しておかなければ困る筈)残りの席を座席数きっちり販売する…という方法では、常時かなりの空席を残して飛ぶことになる。
    これらの空席は予約はできないが空港での空席待ちなら乗る事ができるので、予約できなくても「公共交通機関として、お客様の利便性にそむく」とまでは言い難い…新幹線なら良くて飛行機ではダメな理由は説明し難い…。「航空会社の収益のため」と本当のことを言うべきであろう。
    (過剰予約制度があるからこそ旅割/先得などの高割引率航空券が設定出来る…のは事実なので過剰予約制度が「悪」とまでは言わないが、そんな事なら航空会社はその旨もっとハッキリPRすべきである。「旅割/先得などは安いけどオーバーブッキングで降ろされる場合があります。覚悟のうえで購入してください!!!」)

    • 同感
      ANAの見解は建前論
      正直にものを言ったほうがいい