東海道新幹線、深夜の「過酷訓練」を実施 その内容とは?(写真20枚)

「過酷」その2、歩く距離が最大級になる場所

 もうひとつ今回の訓練が“過酷”だった理由は、列車から最寄り駅まで歩いて避難する距離が、過去最高の約1kmだったことです。JR東海によると、異常時に列車から避難する際、歩いて移動する距離は約1kmまでが目安とのこと。つまり歩いて移動する場合に最も“過酷”な状況を想定し行われた、というわけです。

 東海道新幹線で最大級に線路が傾いた場所、歩行による避難が最大級に長くなる場所に緊急停車した――この実際に起こりうる状況に対応できるよう今回、“過酷”な訓練が行われたというわけです。

 ちなみに、訓練に使われた新幹線の車内も少々、過酷でした。送電が止まっている設定のため、空調がストップ。こうした場合に備え、乗降用扉を開き換気する訓練も行われたため、密室状態ではないものの、やはり車内は次第にムシムシしてきます。新幹線に限った話ではありませんが、常に飲料水を携帯しておくと異常時に役立つかもしれません。

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傾いた列車からはしごを掛けて脱出。
車両が傾くなか、同じく傾いている保守作業車に移乗し、避難する。
JR東海社員が携帯している「救護」のステッカー。

 JR東海では列車に異常事態が発生した場合、乗務員のほか、出張などで乗り合わせた同社社員も避難、誘導などに協力する体制になっています。そうしたとき、ただのスーツ姿などでは分かりづらいため、JR東海社員は胸に貼ってそれを示す「救護」のステッカーを携帯しているそうです。

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コメント

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4件のコメント

  1. 投光器当てて訓練になるんかな?

    • カメラのフラッシュではないですか?
      仮に投光器だとしても作業用通路や梯子等、足元が不安定な状況で照明を使用することは何らおかしくはないと思いますが。現実としてこのような避難が行われる際は応援要員と共に照明も持参するでしょう。

  2. 中国や韓国の鉄道ではそんな訓練はまずしない。

  3. 数日前に訓練の記事を読んだら、昨夜高槻市内で架線切断による停電発生。
    数時間に渡って缶詰にされたようなので、この訓練がどこまで活かされたかは解らないけど、来年は架線復旧もメニューに入るのかも?