AT車「N」レンジの使いみちとは? 「N」+パーキングブレーキで信号待ちは危険?

「P」と「N」では何が違うのか?

――そもそも「P」レンジはAT車にしか見られませんが、「N」レンジとは何が違うのでしょうか?

「P」レンジはギアボックス内のシャフト(駆動軸)をロックする役割があります。MT車は駐車時にギアを1速または「R」に入れればギアがロックされますが、AT車においては「P」レンジがその役割を果たします。「N」レンジで停車している場合、クルマは少しの傾斜でも動いてしまいます。

――「N」レンジでパーキングブレーキを使用した状態とは異なるのでしょうか?

 それは、パーキングブレーキで後輪だけを止めている状態です。パーキングブレーキは非常に軽いもので、仮に走行中に使った場合、せいぜい20km/h程度までしか止められませんので、何かのはずみで坂道を転がっていくことも考えられます。「P」レンジでギアをロックしたうえで、パーキングブレーキを使って駐車してください。

※ ※ ※

 信号待ちでブレーキペダルを踏み続けるのがおっくうで、「N」レンジにしてパーキングブレーキを使用する、というケースついても田中さんは、「フットブレーキは、エンジン作動中にはより強力にクルマを止めるので、誤作動を防ぐ観点からも、ブレーキペダルを踏み続けていたほうがより安全」だといいます。

 ちなみに、パーキングブレーキを過信するのも、重大な事故につながりかねないそうです。たとえば、「少しのあいだだから、と思って『D』レンジのままパーキングブレーキを使ってクルマを停め、近くの自動販売機にジュースを買いに行くなどしているうちにクルマが動いてしまい、前のクルマに追突したり、踏切に進入してしまったりする例も見られます」(田中さん)といいます。

【了】

この記事の画像をもっと見る(2枚)

テーマ特集「【自動車】意外と知らない! 明日使える自動車トリビア」へ

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

36件のコメント

  1. シフトレバーで「P」に入れられないのは不便だねえ。日常ほかのクルマに乗っている人ならパニックになりそう、

    • いや便利だよ。
      シフトレバーガチャガチャやらずとも一瞬でP・Dどちらにも切り替えできるし、
      信号待ちで使っても一瞬バックランプが付いたりしないから後続車を驚かせないし。
      一度慣れてしまえばよそ見してても押せるよ

    • > 信号待ちで使っても一瞬バックランプが付いたりしないから後続車を驚かせないし。

      プリウスは面倒そうだと思ってましたが、そう考えたら役に立つ仕掛けですね。
      発進前にバックランプが一瞬点く人、PからDへ入れる間、ちゃんとフットブレーキ踏んでくれてるかな、って思います。

    • 最近の車は、Pレンジどころか、サイドブレーキすらボタンだから。

  2. レバーから、わざわざ手を離してスイッチを押さないとPに入らないとは、慣れるまでめんどくさい。

  3. そのうち完全ドライブ・バイ・ワイヤー時代になったらかなり変化したりして。

  4. 現中型免許の総重量8トンのステップATは最初は強度の問題からPは無かった、だからRが一番奥だからNを意識しないとPのつもりで車が勝手にバック!なんてあったかも、MT車と違ってAT車はミッションとエンジンが直結にはなりにくいのでPポジションも過信はしないほうがよいですね

    • ATのPレンジは、例えば1速とリバースの両方のギヤを噛み合わせておく様なもの。負荷が大き過ぎれば内部で壊れるが、壊れない範囲では動かない。エンジンとは無関係で、少なくともPレンジに関してはむしろMTより信頼して良いと思う。

  5. 何れも駆動系から補うP方式から卒業せねば、トラックのように総輪にホイルPとか?コンプレッサーの圧縮空気があっての技なんだろうが?あの一度かけたらビクとも動かんシステムは凄い!どうしても駆動系ロックだと効くまでのタイムラグ?のような範囲で多少車は前後するしね

  6. 信号待ちの時、Pレンジに入れますが、問題ありませんか?ドライブに入れたままブレーキを踏んだ
    状態で待つのが若干不安なので行っています。問題点があったらご教示ねがいます。車種はトヨタ
    プリウス2009年購入。

    • 古典的トルコン車では、入力側と出力側の回転数差が多いほどトルクが変換の効率がよいのでDレンジ&足ブレーキのほうが発信時に有利と聞いたことがある。しかし振動対策でセレクタがDであっても自動的にNにする機構を採用した車種もあったので、エンジンとあわせたシステム全体の問題とおもわれる。

      私自身は追突されたときの被害軽減(前車に玉突きしない・腕と脚を突っ張った対衝撃姿勢の準備)を考えてATでもMTでも足ブレーキ待機を選択。

  7. タクシー乗務員を経験しました。
    田舎の信号より都会の信号が長いため、赤の間足を乗せてブレーキを踏んでいると疲れるし、
    万が一追突されたらびっくりして足を離すと前身して事故になると教えられました。
    Pレンジにして、追突されても車はそんなに前には進まないと教えられ、今でも信号待ちでは
    Pを使っています。
    また、ワイヤー式のサイドブレーキはいつしかワイヤーが伸びてきて危険(効きが悪くなる)でした。

  8. 気になることがいくつか。
    MTでのNの最大の用途は変速では。
    クラッチも踏むが、変速中必ずNを経由するわけで。

    その他Nの使い道として、惰性走行のため使うという人が一定数います。
    このへんの問題点についても触れていただけたらなおよかった。

    停車時は過去に追突された時ブレーキから足が離れた経験から、P+フットブレーキもしくはN+サイドブレーキ+フットブレーキです。
    極端な話ですが、停車中意識を失ったらとか考えるとD+フットブレーキにはしたくない。
    (それを心配するなら運転してはいけないと突っ込まれそうですが)

    • 変速時はクラッチを切っているからNには入っていませんよ。
      シンクロの無かった大昔はダブルクラッチを使いましたから変速時にもNでクラッチを繋ぎましたが。
      それから燃料カットのために惰性走行ではNではなく走行レンジに入れてクラッチを繋ぐのが基本です。
      これもキャブレター使っていた昔とは違います。
      というわけで現代のMT車は走行中にNは使いません。

  9. > 「少しのあいだだから、と思って『D』レンジのままパーキングブレーキを使ってクルマを停め、近くの自動販売機にジュースを買いに行くなどしているうちにクルマが動いてしまい…

    例えば、とは書いてあるけど、ほんとにやってる人いたら恐ろしいなあ。

    • 以前ニュースで見た。
      沼確か、Dのままパーキングブレーキかけて停めて、道端のポストに郵便物を入れてる間にクルマが動いちゃって、踏切に入っていった、だったかな。たぶん普段からやってたんだろう。

  10. この文章は、論法がおかしい。

  11. やっぱりATってめんどくさい。直感で扱えるMTがいいや。もう年だし。
    というわけでSUBARUさん、アイサイトのMT仕様出してください。

  12. パーキングブレーキは力を入れれば完全停止できます。安全な場所で、パーキングブレーキの利き具合を走っているときに確かめると、ワイヤーの伸びにも気づけると思います。
    パニックの際に、とっさにNに入れる習慣をつけた方が、誤発進の際にも被害が少ないと思うのですが。

    • 「とっさの時にフットブレーキを踏む」というのが一番大切だと思いますけど。Nレンジに入れる以前に。MT/AT問わず。

      ATの誤発進事故って、クリープ利用せずいきなりアクセル踏むからだろうな、と思ってる。発進時には足をブレーキペダル上空で待機させて、動き出してからアクセル踏めば、何てことはない。同乗者にも優しい。

  13. 車検でブレーキテストに必要ですね。

  14. AT車使用者です。Nレンジは良く使いますよ❗信号待ちでブレーキを踏みっぱなしでは疲れるのでサイドブレーキを併用して使います。当然、駐停車にはPレンジで対応しています。Dレンジでブレーキを踏んでいると足の踏ん張りが時々弱くなっているときが有ります。発進していくようで反対に怖い様な気がします。ニュートラルがあるとやはり助かりますね。

  15. 赤信号等の停車時、Nレンジに入れてパーキングブレーキを掛けた場合、アイドリング時の燃料消費率が結構少なくなる事は一つも報じられていませんね。
    一方、Dレンジでブレーキを踏んでいる場合、エアコン等の動作時はNレンジの場合より3割以上燃料消費率が高くなる場合が多々あります。
    アイドリングストップ車は、バッテリーとスターター機構の劣化につながる為、私は使いません。(殆どOFFにします)
    アイドリングストップ車専用バッテリーの交換時期が早まるだけで、アイドリング時の燃料節約費にもならない事すら一切報じらていません。
    逆にバッテリー劣化で、高額な専用バッテリー交換の方が業界としては儲かりますね!。
    また他の方も仰っていましたが、追突された場合、ほとんどの人は衝撃でブレーキから足が離れてしまい、逆に前に走り出す事の方が多いはずです。
    追突されてもブレーキを強力に踏み続けられる方は別ですが、そんな方はごく少ないのではないでしょうか?
    ドライブレコーダーの事故映像等を見ると、ぶつけられた車は何かにぶつかるまで勝手に動いている場合が多いことからも判りますので、Nレンジでパーキングブレーキをしっかり掛けるのが有効だと考えます。

  16. Nレンジ 良く使いますよ。 動力が伝わるDレンジで無理矢理ブレーキで停めているより良いでしょう! 誤発進もしないし。 牽引も出来る。ガス欠等のトラブルで目の前のガソリンスタンド迄押せるし。Dレンジ要らないので、クラッチ無しでも良いので6速にすれば踏みまちがい事故は無くなる

  17. クリープ現象がどうしても気に食わないから停車時はN+フット+ハンドだ
    長い赤信号でフットブレーキを強く踏み続けるのは辛い
    CVT車(昔はクリープ現象の無いCVT車があったが今は見当たらない)はクリープOFFモード付けてほしい

  18. 最近どの文章読んでも「そもそも」という言葉が乱発されており不愉快です。そもそもをいれる必要がないにもかかわらず乱発するのはやめましょう。全然いいですのように日本語が乱れ切っているのが残念です。

  19. 最近のATって,車種によってメカニズムが微妙に違うような。

  20. 昔はブレーキ踏みっぱなしで停止していたら、ブレーキランプが眩しいと殴られる事案もあった。
    今でも眩しいと思うことはある。他人への影響も考えるべき。
    Dレンジ足ブレーキでも居眠りして緩むこともあり、ブレーキの踏み方なんかも千差万別。ニュートラル&パーキングブレーキよりも安全という根拠が何も書かれていない。

    この筆者はMT免許を持ってないのかな?MT車なら長い停車中には当然ニュートラルでパーキングブレーキを引く、駐車する時も必ずギアを入れておくとは限らない。ATでも本質的には何も変わらない。

  21. アイスバーンのコーナーで滑った瞬間に使いますよ。

  22. 総重量が20トンの大型車輌を運転してるけど、AT車両でPレンジが無い。l
    サイドブレーキを引いてNレンジでt駐車。車止めしておかないと
    、サイドブレーキが緩いと動く。

  23. アイドリング時しかNレンジは使わん!!

  24. オートマチックに変わった時から、車の運転がつまらないものになってしまった。
    車自体にきょうみが薄らいでしまった。
    Dのままで信号待ちをする?
    右足でブレーキを踏んでいる。
    何かを見ようとして、体の向きを変える。
    足が滑ってアクセルを踏む。

  25. 私は昔から、長時間の交差点等では必ずNレンジにします。理由は、踏んでいるブレーキの足が何らかの理由で緩む、又は離してしまう事を恐れて…特に女性や高齢者では同乗者との会話が夢中になって、ついつい緩めてしまう事も有り得るからです。無論Nレンジにした場合は必ずブレーキを踏んでいます。又、特に夜間ではライトをスモールに切り替えます。何れもバッテリーへの負担軽減と省エネ対応にも役立ちます。

  26. > パーキングブレーキで後輪だけを止めている状態です。
    > パーキングブレーキは非常に軽いもので、仮に走行中に使った場合、せいぜい20km/h程度までしか止められませんので、何かのはずみで坂道を転がっていくことも考えられます。

    これは酷い。
    そもそもリア駆動だとフロントをロックする手法が存在しないし、走行中にリアタイヤがロックの状態が作れても20km/h程度までしか減速できないという謎理論。
    フジドライビングスクール(東京都世田谷区)の田中さんとやら大丈夫か?

  27. ブレーキペダルをいつも踏んでたら、ブレーキマスターシリンダーのパッキンの傷みが早いのでは?
    それに、もしも追突された場合、ブレーキペダルを踏んでる足がアクセルを踏むかも知れない。
    そう考えると、信号待ち程度の停車はN+パーキングブレーキでも充分と言うか、
    その方が良いと思います。

  28. 「D」レンジから後退の「R」レンジへいきなりシフトした際にミッションへのダメージを防ぐ意味で、あいだに中立状態の「N」レンジを・・・ギヤをチェンジ毎に使っているでしょうが