乗鞍岳、「山頂」より高い「標高2716m」とは? 「日本一高い」バス停がふたつのワケ
ふたつの「日本一高い」ができたワケ
――御社も乗り入れる「乗鞍山頂(畳平)」が「日本一高いバス停」でなくてよいのでしょうか?
「乗鞍山頂(畳平)」を「日本一」としてPRし出したのも2017年5月からで、バス停のデザインも当社が行いました。そして7月に、「乗鞍山頂(畳平)」行きのみの降車専用として「標高2716m」を新設しました。こちらは当初、ズバリ「日本一高いところにあるバス停」という名にすることも検討していましたが、地元の意向もあって、濃飛バスさんといっしょに「畳平も日本一で売ろう!」ということになり、「標高2716m」に落ち着きました。
このため、「乗鞍山頂(畳平)」は「日本一高いバスのりば」、降車専用の「標高2716m」は「日本一高いところにあるバス停」などと、表現を使い分けています。
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乗鞍岳の山頂方面へは岐阜県側から「乗鞍スカイライン」、長野県側から「乗鞍エコーライン」というふたつの道が通じており、それぞれ5~10月、7~10月のあいだ開通し、期間中に路線バスが運行されます。2017年5月、まず岐阜県側の運行開始とともに「乗鞍山頂(畳平)」を「日本一高いバスのりば」とし、さらに7月の長野県側の開通とともに「標高2716m」を新設したのだそうです。アルピコ交通の担当者は、「欲張ってふたつ『日本一』をつくりました」と、はにかみながら話しました。
「標高2716m」周辺は「ご来光」を臨むスポットでもあることから、7月中旬から9月中旬のあいだは通常の路線バスとは別に、ここへ早朝に到着する「ご来光バス」も運行されています。この「ご来光バス」の長野県側へ下山する便に限り例外的に、「乗鞍山頂(畳平)」からの運賃と同額で「標高2716m」から乗車できるそうです。
【了】
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