真田の城下町から「ラピュタ」のような無人島まで 「ひとりでも訪ねたい町」7選

漱石お気に入りの温泉へ 愛用の部屋も当時のまま

松山(愛媛・松山市) 明治の文豪ゆかりの施設を訪ねる

 2016年は小説「坊っちゃん」の発表から110年目であり、作者の夏目漱石の没後100年にあたる。その舞台が松山。漱石と交遊のあった正岡子規、軍人の秋山好古、真之兄弟も松山出身だ。

 この3人を主人公にした司馬遼太郎の長編小説の名を冠した坂の上の雲ミュージアム(400円)は、3人の足跡と明治の資料を展示している。子規と漱石が同居した愚陀佛庵(ぐだぶつあん)の一部を復元、展示した子規記念博物館(400円)や子規堂(50円)と合わせて巡るのもいい。

 漱石もお気に入りだった道後温泉本館(410円~)は、入母屋造りの大屋根の上に振鷺閣(しんろかく)という塔屋を載せた、木造三層楼の共同浴場。漱石愛用の部屋は「坊っちゃんの間」として当時のまま残り、見学できる。1894年竣工の湯船につかりながら、近代日本に思いをはせたい。

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純和風3階建て入母屋造りの道後温泉本館。

・アクセス:山陽新幹線岡山駅から宇野線・予讃線特急1時間45分、松山駅下車
・問い合わせ:松山観光コンベンション協会 電話089・935・7511
●宿情報
・道後の宿 葛城(道後温泉)1泊2食1万3380円~/電話089・931・5141
・ホテル椿館別館(道後温泉)1泊2食1万3380円~/電話089・987・6006

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『旅行読売』2017年10月号。特集は「初めてでも大満足 あの名湯でひとり泊」と「元気な商店街」。

・旅行読売(Fujisan.co.jp)
http://www.fujisan.co.jp/product/2782/ap-norimono

【了】

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