露ステルス機Su-57、開発遅延は「予定調和」? 現代戦闘機開発に共通の問題に直面か

ロシアのスホーイ社が開発中の戦闘機に、「Su-57」という名称が与えられました。スケジュールは遅れているようですが、そこにはF-35同様の、現代戦闘機開発における共通の理由があると見られます。

ロシア、開発機の名は「Su-57」に

 2017年8月11日、ロシア航空宇宙軍(空軍)最高司令官ヴィクトール・ボンダレフ上級大将は現地メディアにおいて、現在ロシアのスホーイ社において開発中の新鋭ステルス戦闘機に対して「Su-57」という制式名称を与えたことをはじめて明らかにしました。

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Su-57と命名されたスホーイT-50 PAK-FA次世代戦闘機。武装はすべて機内に収容するなどステルス性に優れる(関賢太郎撮影)。

 Su-57はこれまでスホーイT-50 PAK-FAと呼ばれていたもので、2010(平成22)年1月29日に初飛行しました。なおスホーイでは自社の機体に対してはTから始まるナンバーを与えるのが通例となっており、現在の主力戦闘機Su-27シリーズも実用化前はスホーイT-10 TPFIと呼称しています。

 ロシアはSu-57初飛行当初、2016年には量産機を空軍へ引き渡しを開始し、実戦配備することを計画していました。しかし現代戦闘機を初飛行からわずか6年で実用化にこぎつけるという見積もりは当時から楽観的過ぎるのではないかと疑問視されており、結果として2017年現在に至るもSu-57の実用化は達成されておらず、スケジュールに大幅な遅延を生じています。

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コメント

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3件のコメント

  1. 確か、この戦闘機ってインドも共同開発に加わっていたような。いずれにしても最近の飛行機は試験飛行よりもコンピュータプログラムの試験のほうが長くなりそうですし、そのプログラムもバグをなくさなければいけないですから(ひとつ数値を間違えただけで墜落しかねない)、試験飛行期間に予想外の時間がかかっても無理もない話で。

  2. F35の場合はA/B/Cの3タイプで基本設計を共通化しながらの平行開発という、Su-57(T-50)には無い難しさもある。

    けどアプリケーションソフトウェア(FBWも込みで)の開発が実用化のカギ、というのは確かにそう。ユーロファイターやラファールも、計画された最終バージョンには未だなってなかった気がする。

  3. 米軍のボロ機を売り払って露軍の飛行機を自衛隊に配備した方が良い。
    米軍の機体はITだけは優れていてもケチくさいから耐久性が脆く、簡単に壊れるから危険だ。
    どうせ、薄板で作っているから簡単に壊れる。

    その一方、露軍の飛行機は凄く頑丈でITだけでないのが凄く好感を持てる。
    プログラムにロシア語を入れ、機能も高機能だから同じ中古なら露軍の飛行機が圧倒的に宜しい。