あの「ドジでのろまな亀」の制服も JAL釜山線50周年パーティーに社長と歴代CA制服登場(写真22枚)

バブル期のゴージャスな雰囲気も

 7代目の制服が採用された頃、日本はバブル景気に沸いていた時代。女性の着るスーツも、肩パットが入った肩幅広めのウエストを絞ったゴージャスな雰囲気のものが人気で、体のラインを強調した「ボディコン」が流行ったのもこの頃でした。

7代目制服(1988年1月〜1996年9月)

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7代目のデザインは本井重信さん。一般公募から選ばれた(2017年9月1日、石津祐介撮影)。

 1991(平成3)年には名古屋〜釜山線が開設。ボーイング767型機で運航が開始されました。また1994(平成6)年には、JALでMD-11型機「J-Bird」が国際線に就航し、その初便が成田発釜山行きの便で使用されました。その頃に着用された7代目の制服は1988(昭和63)年1月〜1996(平成8)年9月まで使用され、色は紺色、胸章付きの上着はミリタリー調ダブルスーツでウエストが絞られていました。スカートはタイトスカート、ストライプ入りブラウスにリボンタイプのスカーフ。帽子は幅広の縁ありお椀形で鶴丸がはばたくデザインの帽章つきです。デザインは一般公募で選ばれました。

9代目制服(2004年4月〜2013年5月)

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日本航空と日本エアシステムの統合によって登場した9代目の制服(2017年9月1日、石津祐介撮影)。

 9代目制服は2004(平成16)年4月から2013(平成25)年5月まで使用されました。上着はシングルスーツに3個の金ボタンで襟がありました。スカーフは3種(ピンク、ブルー、グリーン)あり、先任客室乗務員のスカーフは2種(紺地に白、白地に紺)となっていました。

 2006(平成18)年に放映されたTVドラマ『アテンションプリーズ』で、主演の上戸彩さんが着ていたのが、この9代目の制服になります。

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JALの植木社長(2017年9月1日、石津祐介撮影)。

 パーティー終了後、植木義晴社長が取材に応じました。自身、パイロット時代にDC-10を操縦し、何度も釜山を訪れていたそうで、「当時、DC-10では国際線と国内線を半々で飛んでいました。月に2〜3回は釜山かソウルへ飛び、大阪便が多かったです」と述べ、「釜山の空港は世界でも有数の着陸が難しい空港。北風の時は海側から着陸できましたが、南風が強い時には山側に回り込むので難しい空港でした。パイロット泣かせでもあるし、パイロット冥利に尽きる。腕の見せ所だった」と当時を回顧しました。

【了】

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Writer: 石津祐介(ライター/写真家)

専門誌を中心に、航空機の取材、撮影を行うライター、写真家。国内外を問わず世界各地の空港やエアショーなど取材。航空機以外にも野鳥、アウトドア、旅行など幅広いジャンルの取材を行っている。

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