「鉄道クレーン」出現! 東海道新幹線品川駅の線路を「改造」、目的はリニア中央新幹線(写真40枚)

深夜の東海道新幹線品川駅に「鉄道クレーン」が出現。その線路を“改造”していきます。その直下にリニア中央新幹線の品川駅を設けるためです。リニア中央新幹線工事の有数の難所「品川駅」で、「鉄道クレーン」が大きな役割を果たします。

東海道新幹線を止めることは「許されない」

東海道新幹線品川駅の線路を“改造”する「鉄道クレーン」。そしてその下に……(1分28秒)。

 2017年11月24日(金)の終電後、日付が変わったころ、東海道新幹線の品川駅に見慣れぬ車両が出現しました。

Large 171125 shinagawa 01
東海道新幹線の品川駅に出現した「鉄道クレーン」(2017年11月25日、恵 知仁撮影)。

 その名は「鉄道クレーン」。リニア中央新幹線の建設工事にともない、東海道新幹線の品川駅に現れました。リニア中央新幹線の始発駅である品川駅のホームは、乗り換えの利便性などから、東海道新幹線品川駅の直下およそ40mの場所に建設されるからです。
 しかし、JR東海 中央新幹線建設部の林 保弘担当部長はこう話します。

「大動脈の東海道新幹線を、リニア工事で止めることは許されません」

Large 171125 shinagawa 02
東海道新幹線品川駅の線路を、橋のようにしていく(画像:JR東海)。

 東海道新幹線を毎日、いつも通り走らせながらその下に駅を造るにあたって登場したのが、ドイツ・KIROW(キロフ)社製の「鉄道クレーン」です。10億円の投資で1両を導入したといい、長さ19m、幅3m、高さ4m、重さは約130t(カウンターウエイト装着時)。

 まず線路からレールやバラスト(石)、枕木をとりのぞいたのち、この「鉄道クレーン」で仮設の橋げた(工事桁)を設置。その上にレールを敷きます。

 かんたんにいえば、地面に敷かれていた東海道新幹線品川駅の線路を「橋」にする形。こうすることで列車を運行しつつ、その地下を掘れるようにするわけです。

この記事の画像をもっと見る(40枚)

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

2件のコメント

  1. ところで、新型シビックタイプRは、4ドアと2ドアがあってバリエーションが、充実してていいですね☀

  2. 鉄道クレーンといわれるとピンと来ませんでしたが要は操重車ですね。
    たしか東日本は保線用で何台か持っていたように思いますからさほどアピールするようなものでもないかと。

    なんにせよきちんと工事を無事故で安全に完遂していただければ結構です。