• 2018.01.06
• 恵 知仁（鉄道ライター）

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珍しい「自転車を楽しむための電車」、JR東日本「B.B.BASE」が運転を開始しました。車内の風景も自転車に特化した珍しいもの。登場の背景には、この列車によって千葉・房総の特徴を生かし、活性化する目的があります。

珍しい「自転車を楽しむための電車」

「自転車を楽しむための電車」、JR東日本の「B.B.BASE」が2018年1月6日（土）、運転を開始。一番列車にあわせ、総武本線の両国駅（東京都墨田区）で出発式が行われました。

　車内にラックが用意されており、通常必要な解体・袋詰めをすることなく、自転車をそのまま電車に持ち込むことが可能。地方鉄道の日中時間帯など、自転車をそのまま列車へ載せられる場合もありますが、「B.B.BASE」のような専用設備を備えた「自転車を楽しむための電車」は珍しい存在です。

なぜ「自転車専用電車」なのか？

　地域活性化、交流人口増を目指すJR東日本千葉支社。千葉県の房総半島は地形が比較的平坦で、豊かな自然環境と食があり、気候も温暖でサイクリングに向いていること、過去に一般的な構造の電車へ自転車をそのまま持ち込める「サイクルトレイン」を房総で運行していること、そして、これまでにない観光的列車を創りたいというところから、「B.B.BASE」は誕生したといいます。

「房総は温暖な気候で風光明媚、平坦なところが多く、海の幸、山の幸がございます」（出発式に出席した千葉県知事 森田健作さん）

「自転車を一日楽しんだあとクルマで帰るのは、渋滞などひと苦労です。これで、いちばん嫌だった移動が楽しくなりますね」(出発式に出席したスポーツナビゲーター 白戸太朗さん）

　名称「B.B.BASE」の由来は、房総（Boso）を自転車（Bicycle）で駆け巡るための基地（Base）です。

「この電車なら爆睡して帰れます！ 「B」には爆睡の「B」も入ってると思います（笑）」（出発式に出席した“自転車芸人”安田大サーカス 団長安田さん）