クルマの電子ミラーは普及するか ルームミラー電子化で運転動作はどう変わる?

自動車におけるカメラやセンサーの技術が進歩するなかで、ルームミラーがモニターになるクルマが登場しています。車体後方のカメラ映像を映し出すそうですが、これによりバック時などの運転動作はどのように変わるのでしょうか。

既存のバックモニターはどうなる?

 このような電子ルームミラーが普及すると、運転はどう変わるのでしょうか。再び村上開明堂に聞きました。

――そもそも「ハイブリッドインナーミラー」をなぜ開発したのでしょうか?

 ルームミラーやサイドミラーを、カメラやモニターで代替する動きを踏まえたものです。日本では2016年に道路運送車両法の保安基準が改正され、いわゆる「ミラーレス車」の製造が可能になりました。

――現在でも多くの車両で、ギアを「R」に入れると後方を映すバックモニターが搭載されていますが、これはどうなるのでしょうか?

 確かに、当社製品はバックモニターの代わりにもなり、ギアを「R」に入れると車両後方下部の映像もルームミラーに映し出されます。前座席の中央(インストゥルメンタルパネル部分)にあるバックモニターを見ながらバックするのと比べて、視線の移動が少なくなり、かつ後方の全体像を把握することができます。

――現在のバックモニターでは、モニターだけに頼らず後方を目視しながらバックする旨が警告されることがありますが、バック時の後方確認などの動作はどのように変わってくるのでしょうか?

 当社製品でも、たとえばクルマの側方やリアバンパーの両端部などは死角になりますので、目視による確認も必要です。また、バックモニターには(車両が動く方向を線で示すといった)さまざまなガイドが表示されますが、「ハイブリッドインナーミラー」にはそのような情報は表示されませんので、従来のバックモニターとの併用が考えられます。

※ ※ ※

 村上開明堂によると、「ハイブリッドインナーミラー」の発売は2020年中旬の予定だといいます。このような電子ルームミラーについて、「安全装置としての認知度が上がれば、普及が進むでしょう」と話します。

【了】

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