長距離一般路線バス、トップ3は? どれも「乗り応え」抜群! 知られざるロングランバスも

日本一の長距離路線バス、どんなところを走る?

 沿線は十津川温泉(奈良県十津川村)をはじめとする温泉地が数多くあるほか、人道吊り橋としては長さ日本一の「谷瀬(たにぜ)のつり橋」(同)、世界遺産「熊野古道」や「熊野本宮大社」(和歌山県田辺市)など、見どころがたくさん。隘路(あいろ)で知られる十津川街道も通ることから、「秘境路線」と呼ぶにふさわしい路線といえましょう。

 途中、五條バスセンター(奈良県五條市)、上野地(谷瀬のつり橋)、十津川バスセンターの3か所で10分から20分間の休憩停車があり、特に上野地では20分間停車することから、バスを降りて谷瀬のつり橋を往復する観光客も見受けられます。流れゆく車窓と途中休憩のおかげで、道中の約6時間30分は意外とあっという間に感じるかもしれません。

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「八木新宮線」専用ラッピング車両で運行される(須田浩司撮影)。
山深く狭い十津川街道をゆく「八木新宮線」(須田浩司撮影)。
20分の休憩が取られる上野地バス停(須田浩司撮影)。

 全線を乗りとおした場合の運賃は片道5250円で、「Suica」など交通系ICカードの利用も可能。途中下車ができる「168バスハイク乗車券」も発売されています。以前は前扉しかない郊外路線タイプの車両が使用されていましたが、現在は原則として、中扉つきで専用ラッピングが施されたノンステップバスが使用されています。

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コメント

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3件のコメント

  1. 札幌から羽幌までの沿岸バス「特急はぼろ号」のうち増毛経由便は、一般道のルートだったと思います。(距離も185キロくらいではないでしょうか)
    「高速道路を使わない路線としては日本一の距離」という点では、こちらのほうが長いように思うのですが。

  2. 長崎バスの新地~大串間で充分お腹いっぱい・・・。

  3. 長距離路線は一般道路線でも車両は観光タイプを活用する事が多い中で、複数の路線・会社で一般路線車両(またはそれに準ずる)を活用しているのにビックリ!
    トイレの有無だけでなく乗り心地や疲労も観光タイプ車両の方が有利なんでしょうが・・・
    それは乗客だけでなく乗務員さんにも同じ事が言えるのでは?
    奈良交通の路線はこれでも昔に比べて短絡されちゃっているんでしたよね。