長距離一般路線バス、トップ3は? どれも「乗り応え」抜群! 知られざるロングランバスも
「八木新宮線」をしのぐ運行距離のバスが北海道に?
このほか沿岸バスでは、旭川市と留萌市を結ぶ「快速留萌旭川線」のうち1往復を、留萌市と幌延町を結ぶ「快速幌延留萌線」として同一車両で直通運転しています。留萌十字街バス停を境に別系統となりますが、これらを合計した運行距離は、なんと約217kmにもおよび、日本最長の一般路線バスと見なすこともできます。長距離を走ることから、バスはトイレ付きの車両が充てられます。
同様のケースは、日本最北端の稚内市と、宗谷半島内陸部の音威子府(おといねっぷ)村をオホーツク海沿い経由で結ぶ、宗谷バス(稚内市)の「天北宗谷岬線」も該当します。こちらの場合、許認可上の運行系統は5系統からなり、時刻表上でも鬼志別ターミナル(猿払村)または浜頓別ターミナル(浜頓別町)で分割されていますが、一部の便で稚内~音威子府間を同一車両で運行していることから、実際の運行距離は奈良交通「八木新宮線」を上回る約171kmとなります。
「天北宗谷岬線」も、1989(平成元)に廃止されたJR天北線(音威子府~浜頓別~南稚内)の代替として開設され、のちに運行経路を変更した路線です。旧国鉄・JRのローカル線廃止に伴う代替バス路線は、長距離運行になるケースが多く、このような路線が多いことは北海道のバスならではの特徴かもしれません。
【了】
Writer: 須田浩司
自称「高速バスアドバイザー」。運行管理者資格所有。高速バス乗車1100回以上。 紙原稿・ネット原稿・同人誌・ブログなどを通じてバス・鉄道を中心とした 「乗りもの旅」の素晴らしさを伝える活動を行う。北海道在住。
札幌から羽幌までの沿岸バス「特急はぼろ号」のうち増毛経由便は、一般道のルートだったと思います。(距離も185キロくらいではないでしょうか)
「高速道路を使わない路線としては日本一の距離」という点では、こちらのほうが長いように思うのですが。
長崎バスの新地~大串間で充分お腹いっぱい・・・。
長距離路線は一般道路線でも車両は観光タイプを活用する事が多い中で、複数の路線・会社で一般路線車両(またはそれに準ずる)を活用しているのにビックリ!
トイレの有無だけでなく乗り心地や疲労も観光タイプ車両の方が有利なんでしょうが・・・
それは乗客だけでなく乗務員さんにも同じ事が言えるのでは?
奈良交通の路線はこれでも昔に比べて短絡されちゃっているんでしたよね。