ホンダ「NSX」(初代) 90年代の「ホンダの顔」はどんな役割を果たしたのか?(写真26枚)

1990年に発売されたホンダの初代「NSX」は、その生産終了までの15年間、名実ともにホンダのフラッグシップカーでした。どのようなクルマで、そしてホンダの「顔」として、どのような役割を果たしたのでしょうか。

衝撃のデビュー、その画期的なコンセプトとは

「NSX」の登場は衝撃的でした。

 まず、800万円(税別)からという価格に驚きました。当時の日本車として最高額です。またボディをアルミで作ったのも前代未聞。エンジンは最高出力280馬力(当時の日本の規制の最高値)の3リッターV型6気筒エンジン。これを運転席の後ろに搭載するふたり乗りのミドシップというスタイルも衝撃です。強力なエンジンのミドシップスポーツなんて、欧州のスーパーカーのもの。日本車には許されない雲の上の存在です。

 そんな夢のクルマを、ホンダが「NSX」としてリリース。「ポルシェやフェラーリと肩を並べるスーパースポーツが登場した!」というわけですから、クルマ好きは大喜びです。

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エンジンルームは運転席の後背部。
初代「NSX」のインパネまわり。
初代「NSX」専用タイヤ。

 また、「NSX」は、そのコンセプトも画期的でした。「誰でも快適に乗ることのできるスーパースポーツ」だったのです。パワステもエアコンも大きなラゲッジもあるので、誰もが快適に走らせることができます。買い物からゴルフまで日常的に使えるのです。

 いまでは当たり前かもしれませんが、 “普通に使える”のは、当時のスーパーカーでは当たり前ではありません。フェラーリもポルシェも、扱うには、それ相応の腕前や腕力が求められていたのです。そうした画期的な考えもあり、「NSX」は、日本だけでなく欧州やアメリカでも人気モデルになります。生産が終了される2005(平成17)年までのあいだに、1万8000台以上が販売されています。

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