ホンダ「NSX」(初代) 90年代の「ホンダの顔」はどんな役割を果たしたのか?(写真26枚)

世界は「NSX」をどう見たか

 また、1990年代以降のホンダは、ミニバン系モデルを数多くヒットさせます。スポーティな量産モデルはイマイチでしたが、それでもホンダ=スポーティというイメージは、根強く残っています。これは「NSX」という存在があったことが大きいのではないでしょうか。

Large 180202 nsx 05 Large 180202 nsx 06 Large 180202 nsx 07
1992年発売「NSX タイプR」。足回りやパワーユニットなどが強化され、通常グレードから120kgの軽量化が図られている(画像:ホンダ)。

「シビック」や「インテグラ」で人気になった「タイプR」という特別バージョンも、「NSX」から始まっています。また、国内の最高峰ツーリングカーレースである「スーパーGT」にも、ホンダは「NSX」で参戦しています。これもホンダのスポーティ・イメージに大きく貢献していることでしょう。

 もしも、「NSX」が存在しなかったら……。今のホンダのイメージは、きっと違ったものになっていたのではないでしょうか。それだけの大きな存在が「NSX」だったのです。

【了】

この記事の画像をもっと見る(26枚)

テーマ特集「【自動車】シルビア、プレリュード、セラ… 今も色褪せない旧車の魅力とは」へ

Writer: 鈴木ケンイチ(モータージャーナリスト)

日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。自動車専門誌やウェブ媒体にて新車レポートやエンジニア・インタビューなどを広く執筆。中国をはじめ、アジア各地のモーターショー取材を数多くこなしている。1966年生まれ。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。