ヤフーが企業間ビッグデータ連携本格化 日産「技術力の新たな提案できる」

日産「もっとやっちゃえヤフーさん」

 ヤフーの佐々木潔チーフデータオフィサーは、同社が保有するスパコン「KUKAI(クウカイ)」や国内最大級の数をそろえるHadoopサーバなどを活用することで、「より効果的に企業活動をサポートできる」と発言。2019年の事業化については「実証実験を深めつつ、多くの企業と組んでいきたい。目指すは1000から1万」と話しつつも、事業規模への明言を避けました。事業モデルとしては、同社が提供するAPI(ウェブサービスの機能を外部から利用するためのインターフェース)などへの課金を検討しているといいます。

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会見で登壇した日産自動車の高橋さん(2018年2月6日、乗りものニュース編集部撮影)。

 ヤフーと半年前から実証実験に取り組む日産自動車からは、市場調査や販売予測を担当するコーポレート市場統括本部の高橋直樹エキスパートリーダーが登壇。「ビッグデータは消費者理解につながります。ヤフーさんは消費者に関するさまざまなデータを持っており、横断的な分析もできる。(日産もそれらのデータを活かせば)長期的な販売予測をより詳細に行うことができるようになる。私たちは、消費者にクルマを『モビリティ』として使ってもらいたい。モビリティというのは、いわば『お出かけ』ですから、単なる『移動』ということではありません。そのような面からも、ヤフーさんのデータは重要です。私たちは『やっちゃえNISSAN』ですが、ヤフーさんには『もっとやっちゃえヤフーさん』と言いたい。今後は単にクルマを作って売るという既存の事業領域にとどまらず、消費者のニーズをより把握して、技術力の新たな提案を行っていきたいです」と今後に期待を寄せました。

【了】

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