東急電鉄、新社長に高橋和夫さん 東急バスに19年間 新経営計画に向け4月から

新社長の経歴、人となりは? 地方、海外へも進出

 新たに社長に就任する高橋さんは、1980(昭和55)年に東急電鉄へ入社。10年にわたり鉄道やバスの交通事業に携わり、バス事業の分社化プロジェクトに関わりました。1991(平成3)年の東急バス設立後、同社に19年出向し、現業を含めひととおりの仕事を実践してきたそうです。その後東急電鉄へ復職したのち、2011(平成23)年、野本社長の就任とともに経営企画室長に就いています。

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4月から東急電鉄の新社長に就任する高橋和夫さん(2018年2月8日、中島洋平撮影)。

「東急電鉄は鉄道、都市開発など事業が多岐にわたります。各分野の第一人者が集まる経営陣のかじ取り役をやってほしいと、野本社長から頼まれまれたときは、重責が務まるかとひと晩悩みましたが、しっかりと経営課題に取り組む覚悟を決めて引き受けました」(高橋さん)

 その経営課題のひとつとして、高橋さんは「地方や海外への進出」を挙げます。

「当社のビジネスモデルの根幹は、鉄道と都市開発の2軸を進めていくことですが、沿線の人口も減っていくなか、地方や海外にも進出しています。たとえば当社では3年前から仙台空港の運営を手掛けていますが、これは、私鉄のビジネスモデルと似ているということから始めたものです」(高橋さん)

 鉄道事業については「安心・安全という当たり前があってこそ、ほかの事業も展開できます。安全に終わりはないと肝に銘じ、油断せず変化に対応していきます」(高橋さん)と話します。

 ちなみに、高橋さんの趣味はランニングやトレッキング。自身の人柄については、「失敗を恐れるより、やらないことを恐れるタイプ」だそうです。

【了】

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コメント

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2件のコメント

  1. 本当に、こんなご時世ですから、整備点検、老朽化対策にしっかりと力点を置いていただきたい。余計なこととは分かってますが、最近になってインフラの維持にどのくらいの労力が、特に点検の大事さがよーくわかってきましたから。

  2. また田園都市線遅れてます。運営能力なし、会社を売却してもらい、まともな鉄道会社に運営してもらいたい。