意外? 日本一短い鉄道は「和歌山県」だった 南海和歌山港線の不思議

日本で「営業」路線が最も短い鉄道事業者は千葉県の芝山鉄道といわれてますが、実は芝山鉄道より「保有」路線の短い鉄道事業者が和歌山県にあります。

芝山鉄道の開業直前に一部廃止

 和歌山県の鉄道が開業したのは、1956(昭和31)年5月6日のこと。同じ日、南海電鉄が和歌山港へのアクセス路線として和歌山市~久保町~和歌山港間の2.3kmを開業していますが、このうち久保町~和歌山港間の1.5kmは和歌山県が建設して線路を保有。南海電鉄が和歌山県から線路を借りて列車を運行するようになりました。

Large 20180305 01
南海和歌山港線の和歌山港駅で発車を待つ特急「サザン」。和歌山港線は一部を除いて和歌山県が線路施設を保有している(2006年12月、草町義和撮影)。

 それから15年後の1971(昭和46)年3月6日には、フェリー乗り場の移設に伴い和歌山港駅が築港町駅に改称。同時に築港町駅から新しい和歌山港駅を経て水軒駅まで延伸されています。この区間も和歌山県が建設し、南海が列車を運転しました。

 こうして和歌山港線の営業キロは和歌山市~水軒間の5.4kmになり、このうち久保町~水軒間の4.6kmを和歌山県が保有。1987(昭和62)年4月には鉄道事業法が施行され、久保町~水軒間は和歌山県が線路を保有してほかの鉄道事業者に貸し付ける「第三種鉄道事業者」、南海電鉄はほかの鉄道事業者から線路を借りて列車を運行する「第二種鉄道事業者」になりました。

 ところが、和歌山港~水軒間の2.6kmは利用者が少なく、2002(平成14)年5月26日に廃止。和歌山港線の営業キロは和歌山市~和歌山港間の2.8kmになり、和歌山県の線路保有区間に限ると久保町~和歌山港間の2.0kmに短縮されてしまいました。

この記事の画像をもっと見る(4枚)

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. トリビアとしては面白い。

    ただ「日本一」は普通第三種は含めないから出てこないんだろうな。

記事ランキング

  1. イラン海軍の潜水艦が「撃破される瞬間」捉えた映像が公開 3隻の無人ボートが基地を急襲 “米軍史上初”の攻撃
  2. ロシア軍の攻撃ヘリが「飛行中に急襲される瞬間」捉えた映像が公開 背後から「刺客」が忍び寄る
  3. フェリーが「浮上した海自の潜水艦」を発見!日本一深い湾の「レアな光景」捉えたショットが公開
  4. 「最新鋭旅客機」が駐機中に突如“崩れ落ちる”! 前脚が折れ機首が激突…「衝撃の瞬間」なぜ発生? 背景が明らかに
  5. 惨劇なぜ? 旅客機の客室窓が“上空で木っ端みじん” 「乗客の体が吸い出された」戦慄の様子が公開される
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  3. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号