ゴミ収集車の火災は個人が防ぐ? 相次ぐ発生に国や自治体「ガス抜いて!」
ゴミ収集車が収集作業中に火災に見舞われる事例が相次いでいます。原因の多くは中身が入ったままのライターやガスボンベなどと見られていますが、その処理方法はどのようなものでしょうか。
原因はライターやガスボンベ 圧縮中に引火
ゴミ収集車が収集作業中、火災に見舞われることが相次いでいます。2018年2月19日(月)には、東京都渋谷区広尾の明治通り沿いで発生したほか、1月には埼玉県深谷市で、2017年12月には滋賀県草津市、彦根市でそれぞれ発生。千葉県佐倉市では2017年度に6件発生しているそうです(2018年2月14日現在)。このほかインターネット上では、多数の自治体が火災事例を公表しています。
年間どれほど火災が起きているのでしょうか。収集作業は自治体ごとに行われていることもあり、環境省や総務省消防庁などでも数値を把握していないといいますが、たとえば札幌市では、2016年に53件も発生しています(札幌市消防局「火災統計」)。どのような理由で火災が起きるのか、環境省廃棄物適正処理推進課に聞きました。
――なぜゴミ収集車で火災が発生するのでしょうか?
ライターやガスボンベにガスが残っていて、それがゴミ収集車で圧縮される際に引火するケースなどが推測されます。
――それらはどう分別されるのでしょうか?
おもには不燃ゴミか資源ゴミですが、それぞれの自治体が判断します。たとえば、スプレー缶やガスボンベなどを「危険ゴミ」として分けて出す自治体もあれば、ガスを抜いて資源ゴミ(缶ゴミ)として出すようにしているところもあります。これらの処理に際しては、中身のガスを抜くことの周知徹底を図ってほしいと、全国の自治体にお願いしています。
自治体ね、役所も1台800万円もするゴミ収集車に3人も乗るなら本陣で何かやってくれないと