新型電車2020系の絵が走る! 東急田園都市線の車両基地で制作イベント(写真10枚)

東急電鉄が車両基地で中づりポスターの制作イベントを開催。田園都市線の新型車両を描いた子どもたちの絵が車内で展示されます。

子どもたちが描いた2020系の絵を車内に展示

 東急電鉄は2018年2月24日(土)、車両基地の長津田検車区(横浜市緑区)で「世界に一つだけのオリジナル中吊りポスター」と題したイベントを開催しました。田園都市線に導入される2020系電車を題材に、子どもたちが絵を制作。3月から中づりポスターとして2020系の車内に掲出されます。

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長津田検車区で行われた「世界に一つだけのオリジナル中吊りポスター」制作イベントの様子(2018年2月24日、草町義和撮影)。

 イベントに参加したのは、田園都市線の沿線に在住する約30組の親子。子どもたちは2020系の先頭車付近や車内に陣取り、2020系の姿を描きました。世田谷区から来たという小学4年生の男の子は「新型の2020系を見てみたいと思って参加した」と話していました。

 ちなみに、男の子が描いた2020系の行先表示器には「東武日光」の4文字が記されていました。田園都市線の列車は東武日光線の南栗橋駅(埼玉県久喜市)まで直通運転していますが、同線の終着駅である東武日光駅(栃木県日光市)には乗り入れていません。男の子は「遠くまで走ってほしい。南栗橋の先まで走ってほしい」という思いを込めたといいます。

 2020系は田園都市線に導入される予定の新型車両。東急電鉄は「2020系が走る沿線の街並みをテーマに、自由に絵を描いていただくことで、2020系や田園都市線沿線の街に、さらに親しみを感じていただく」ことを目的に今回のイベントを企画したといいます。

 2020系は10両編成3本が完成していますが、このうち1本は「特別列車」とし、営業運転開始から約1カ月間運転されます。特別列車の車内では、田園都市線沿線の歴史をたどる動画が放映されるほか、今回のイベントで子どもたちが制作した絵が「オリジナル中吊りポスター」として展示されます。

 なお、3月24日(土)には2020系の試乗会が行われ、子どもたちが制作した絵が初めて披露されます。営業運転の開始は2018年春の予定ですが、東急電鉄の広報部は「3月末をめどに営業運転を開始する予定です」と話していました。

【了】

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Writer: 草町義和(鉄道ニュースサイト記者)

鉄道誌の編集やウェブサイト制作業を経て鉄道ライターに。2020年から鉄道ニュースサイト『鉄道プレスネット』所属記者。おもな研究分野は廃線や未成線、鉄道新線の建設や路線計画。鉄道誌『鉄道ジャーナル』(成美堂出版)などに寄稿。おもな著書に『鉄道計画は変わる。』(交通新聞社)など。

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1件のコメント

  1. 昨年春に運用(導入は一昨年末)をはじめた東急2020系も、徐々に本数を増やし、僅かですが見かける様になりました。最初の頃は、東武には乗り入れず、先頭車ガラスにKマークが貼られ、現在は東武にも乗り入れており、Kマークも剥がされました。来年には、地下鉄半蔵門線車両の新型が導入される予定です。