国内外でレクサスの印象は違う? 映画『ブラックパンサー』に垣間見る「いじられ方」(写真26枚)
イメチェン? キーワードは「エモーショナル」
レクサスインターナショナル広報室は「グローバルなイメージ戦略として2012(平成24)年以降はレクサス車のエモーショナルな走りをアピールするPRを展開しています」といいます。
「スピンドルグリルの採用もこの頃から始まり、デザインイメージの統一化も進められてきました。世界的なデザインイベント『ミラノデザインウィーク』への出展や、日本のどこかで数日だけオープンするプレミアムな野外レストラン『DINING OUT』、室谷選手の活躍でおなじみのエアレースなど、車以外へのサポート活動も積極的に行っており、真のグローバル・プレミアム・ブランドとしての位置を確立すべくさらに進化を続けています」(レクサスインターナショナル広報室)
2016年1月、「北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)」の会場で「LC500」が発表された際、レクサスのチーフブランディングオフィサーでもあるトヨタ自動車 豊田章男社長が行ったスピーチもまた衝撃的でした。レクサスに「退屈」のイメージがあったことを認め、「レクサスを熱いブランドにする。これからはもう退屈とは言わせない」と語ったのです。2017年には世界統一のスローガンを「AMAZING IN MOTION」から「EXPERIENCE AMAZING」に変更し、「東京モーターショー2017」でのプレゼンでも「エモーショナルなグローバルブランド」への進化をアピールしていたことは記憶に新しいでしょう。
ところで、今年の「東京オートサロン」には「LC500」をベースにしたカスタムカーが多数出展されました。リベット止めのオーバーフェンダーをはじめとする過激なカスタムでおなじみのリバティウォークからもLBワークスブランドで「LC」のカスタムモデルが登場し、来場者の注目を集めました。
「エモーショナル」を通り越して、ヤケドしそうに熱すぎるこれらのカスタムカーについて、レクサス本家ではどのように感じているのでしょうか。前述のレクサスインターナショナル広報室に聞いてみたところ、「レクサスブランドとしては、カスタマイズを主体としたアフターマーケットでの展開は積極的には行っていませんが、レクサスの新しいフラグシップモデルである『LC』をベースにカスタマイズを楽しんでくださっていることは、とてもありがたく光栄に感じています」と、やはり優等生的ながらも好意的なコメント。ちょっとほっとしました。
【了】
Writer: 加藤久美子(自動車ライター)
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。一般誌、女性誌、ウェブ媒体などへの寄稿のほか、テレビやラジオの情報番組などにも出演多数。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。愛車は新車から19年&24万キロ超乗っているアルファスパイダー。
最近のレクサスはグリルがダサいので、ブラックパンサーには別のカッコいい車に乗ってほしかった。
近年の不細工で人相の悪いレクサスはむしろ悪役の方が似合うのでは? トランスフォーマー騎士王で人類の悪役の特殊部隊の車として登場したように。
>国内外でレクサスの印象は違う?
ということかもね