国内外でレクサスの印象は違う? 映画『ブラックパンサー』に垣間見る「いじられ方」(写真26枚)

ブランディングは国内外で異なる?

『ブラックパンサー』に絡んだ2台の「LC」が世界に向けて発表されたのは「SEMAショウ2017」のレクサスブースです。例年日本からもトヨタ、ホンダをはじめ多くの企業が出展する「SEMAショウ」ですが、レクサスも10年前から自社ブースを展開しています。

 筆者(加藤久美子:自動車ライター)は何度か「SEMAショウ」のレクサスブースを取材していますが、最初は日本との雰囲気の違いにかなり驚かされました。日本での優等生的イメージと違っていて、とても情熱的で、時には過激かつ超クールな仕様で来場者を圧倒し、魅了していました。ブースも全体的にとてもフレンドリーで陽気な雰囲気でした。

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「SEMAショウ」にて、「LC500 Inspiration Series」(2017年11月、加藤博人撮影)。

 ちなみに、日本では「SEMAショウ」に相当する「東京オートサロン」において、レクサスが公認のカスタムカーを出展したことはありません。自社ブースの出展は過去数回ありましたが、いずれもモータースポーツをテーマとした内容でした。

 レクサスの日本国内販売が正式にスタートしたのは2005(平成17)年(編集部注:それまでは『ウィンダム』の名称で、トヨタが販売した逆輸入モデルが存在します)。アメリカはそれより16年も早い1989(平成元)年で歴史の違いはかなりありますが、現在では日米はもちろん、世界の多くの国々で文句なしの高級車として認められる存在となりました。しかし、公式カスタムモデルなど、メーカーによる「いじられ方」はまだまだ各国ごとに差があるようです。

 とはいえ、そうした状況にも変化の兆しが見られます。

 日本への導入当初はフラグシップの「LS」のイメージが強く、実際、販売車種の価格帯も500万円から600万円台以上が中心となっていました。しかし2011(平成23)年に300万円台から買える「CT」の発売から、続々と400万円台のモデルが登場し、現在では400万円台からのレクサスは「CT」「RX」「HS」「IS」「NX」の計5車種にまで増えました。また、2013年4月以降、トヨタ自動車の「レクサス部門」から独立した「レクサスインターナショナル」という組織が正式に稼働となったことで、商品企画や開発、デザイン、広報・宣伝など、ブランド構築を独自で行う体制もスタートしています。

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コメント

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2件のコメント

  1. 最近のレクサスはグリルがダサいので、ブラックパンサーには別のカッコいい車に乗ってほしかった。
    近年の不細工で人相の悪いレクサスはむしろ悪役の方が似合うのでは? トランスフォーマー騎士王で人類の悪役の特殊部隊の車として登場したように。

    • >国内外でレクサスの印象は違う?
      ということかもね