ホンダ「インテグラ」(2代目) 陛下もご愛用、「カッコインテグラ」のその中身は?

ヒントは「ねぎま」

 その後VTECエンジンは改良を重ね、「シビック」はじめ様々なホンダ車に採用されて、ホンダの高性能エンジンの代名詞となりました。

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1.6L DOHC VTECエンジンの構造説明イラスト。なお5つのグレードをラインナップしておりVTECエンジンを採用していないグレードもあった(画像:ホンダ)。

 ちなみに、このVTECの技術は、エンジニアが焼鳥屋さんで思いついた、というのはよく知られた話です。火の上で回転する「ねぎま」のねぎが炭に引っ掛かって動かず鳥肉だけが回っているのを見て、「3つのロッカーアームを内蔵ピストンピンで串刺しにし、油圧制御する」という機構が閃いた、ということだそうです。どんな小さなヒントも見逃さない。シャープな発想で走行性能向上に常に挑戦する、キレッキレのエンジニア集団「ホンダ」らしいエピソードです。

 さて、走りの面で新しい扉を開いたこの「インテグラ」、CMでも話題になりました。当時大人気のハリウッドスター、マイケル・J・フォックスを起用。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のようなコミカルな動きと演出、そして「カッコインテグラ」の決め台詞が、いまでも印象に残っています。

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コメント

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1件のコメント

  1. 本当はもっと凄い物作り日本