中央本線特急E353系が優秀車両に 「スピードアップを担うホープ」2018年ローレル賞

鉄道友の会が「ブルーリボン賞」と「ローレル賞」を発表。JR東日本の中央本線特急に使われているE353系電車が優秀車両の「ローレル賞」を受賞しました。

「空気ばね式」採用

 2018年5月24日(木)、鉄道友の会が「ブルーリボン賞」と「ローレル賞」を発表。2018年の「ローレル賞」には、東武鉄道の500系特急形電車、鹿児島市交通局の7500形電車とともに、JR東日本のE353系特急形電車が選ばれました。

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2018年の「ローレル賞」を受賞したJR東日本のE353系特急形電車(2015年8月、恵 知仁撮影)。

 E353系は2017年12月、中央本線の特急「スーパーあずさ」として営業運転を開始。2018年7月からは特急「あずさ」「かいじ」としても運行が始まります。

 これまでのE351系は「振り子装置(制御付き自然振り子)」を備えた車両でした。遠心力を利用して車体を傾斜させ、カーブを高速で通過できるようにしています。この装置により、山間を走りカーブが連続する中央本線でスピードアップが実現しましたが、複雑なメンテナンスが課題でした。

 新型のE353系は、車体の下にあるクッション状の「空気ばね」に空気を出し入れして車体を傾かせる方式を採用。車体の傾斜角はE351系の最大5度に対して、E353系は最大1.5度ですが、カーブの通過速度はE351系と同等といいます。

 外観は南アルプスの雪をイメージしたという白を基調に、「あずさ」伝統のバイオレットの帯を車体の肩の部分に配置。内装は普通車がブルー系、グリーン車がワインレッド系でまとめられています。

 鉄道友の会は賞の選定理由について、「斬新なデザインと高機能を備え、急曲線線区のスピードアップを担うホープであることを高く評価」したとしています。

【了】

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コメント

2件のコメント

  1. >車体の傾斜角はE351系の最大5度に対して、E353系は最大1.5度ですが、カーブの通過速度はE351系と同等
    だとすると、乗客は曲線通過時に有害な横Gにさらされることになると思うのですが実際どうなんでしょう、

    • E351ではなく、中央西線の制御付き振り子車373系の経験ですが。
      ロール方向の動き(振り遅れ揺り戻しではない)が大きく、横Gはほぼ無いけどあまり気分の良いものではない。というか同行者は車酔い(船酔いに近いかも)。有害なロール方向の動きを押さえられるなら、横Gが0.08G越えても良いかもと感じた。クルマ・バスでは当たり前にもっと高い横G感じてるのだから。多分E353はその方向。

      ちなみに上越新幹線の中山トンネル内での減速中や大宮-上野間でも、ロール方向の動きは気になる。JNR/JRには、横Gの限度はあってもロール速度の限度は無いのだろうか?