キラウエア噴火のハワイ島、安全なのか? 専門家、現役パイロットが語るハワイ島のいま

ある人たちでいま、大人気のハワイ島

 現地の状況について、ハワイ大学ヒロ校客員教員のリック・ハズレットさんは、今回の噴火は予想されていたもので、空気の汚染も問題ないと話します。

 ハワイ島観光局のロス・バーチ局長は、「我々にとって火山活動は日常。ずっと起こってきた火山活動のひとつ」と言い、限られた人数が避難生活を送っているものの、死亡者もおらず、基本的にはほぼ日常通りとのこと。

 また、溶岩が海へ流れ込む地点では温度差で爆発が起きますが、そこでは300m以上離れていれば安全だそうです。

 ただやはり、ハワイ島への渡航者数には影響が出ているといいます。現地における観光の状況はほぼ通常通りですが、日本からの渡航者数は、前年同月比で増えてはいるものの、2016年にハワイアン航空が、そして2017年9月にJALがハワイ島への直行便運航を開始し、提供座席数が増えていることを考えると喜べず、今後の飛行機の予約状況なども厳しい状況だそうです。

 ハワイ州観光局のミツエ・ヴァーレイ局次長によると、ハワイ島が四国の半分もの広さがあり、噴火エリアはそのわずか0.2%にすぎないこと、コナからおよそ100kmも離れているといった距離感がなかなか伝わらず、風評被害なども考えられるといいます。

 こうした状況のなか、ハワイ州観光局とJAL、ハワイアン航空は2018年7月19日(木)、「今こそハワイ島に、行こう。」キャンペーンを共同で展開することを発表。東京・銀座のレストラン「トミーバハマ銀座店」にて、リブアイステーキやロコモコの提供、フラやウクレレのパフォーマンス、ワークショップが9月30日(日)まで実施される予定です。

 ちなみにいま、キラウエア火山に近いハワイ島のヒロには研究者が多く集まり、ホテルの稼働率が非常に高い状況になっているそうで、それだけ安全なことの証明といえるかもしれません。

【了】

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