網走、陸別、新得、そして夕張 『幸福の黄色いハンカチ』ゆかりの地の「いま」をたどる

夕張支線を保全してほしい 観光鉄道として復活するかも

 現在夕張市の人口は約8300人。鉄道の利用客も少なくなった現実は、残念ながら受け入れざるを得ない。ここからの復活のカギは「観光」だろうと思う。夕張市内の映画ロケ地を保存した「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば」は2017年4月、公開から40年の節目にリニューアルオープン。来場者は前年より約2割増え、同年は約2万4000人だった。

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炭鉱で栄えた夕張に根付く「一山一家」の文化を支えた五軒長屋の炭鉱住宅。後方には黄色いハンカチがはためく。

 夕張支線も産業遺産として保全してほしい。2017年台湾北部を旅し、かつて石炭でにぎわい、衰退した街を見た。鉄道も廃線になったが、今は観光鉄道として息を吹き返していた。鉄路が残っていたから、これが可能になった。

 映画『幸福の黄色いハンカチ』は、その公開年に始まった日本アカデミー賞で、第1回の最優秀作品賞をはじめ、監督、脚本、主演男優、助演男優、助演女優など各賞の最優秀を獲得した、日本映画史上に輝く作品となった。この映画ではまず「花田欽也」(武田鉄矢)が、赤色の乗用車で、東京から釧路までフェリーでやって来る。

 あっという間に舞台は網走の駅前に。欽也は、たまたま知り合った「小川朱美」(桃井かおり)、出所したばかりの「勇作」と、阿寒湖温泉、陸別、新得などを経由して夕張へ3泊4日の旅をすることになる。

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コメント

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1件のコメント

  1. テレビ版は菅原文太と三菱デリカだったけど、やはりカツ丼ラーメンに最初の一杯のビールを飲む高倉健の芝居に魅せられたかな
    お約束の渥美清が田舎警察の署員として出演したり
    高級外車を当てられたタコ八郎
    道内に渡るフェリーも日本沿海フェリーだったか?近海郵船だったか?
    炭鉱夫を事故で多く亡くした悲しい歴史はあるけど札幌近郊でありながら北海道に渡った情緒を味あわせくれる良い町だと思いますよ
    私も日勝峠などを経て帯広に向かう時は何時も立ち寄ってました。
    FRのファミリア懐かしいですね