網走、陸別、新得、そして夕張 『幸福の黄色いハンカチ』ゆかりの地の「いま」をたどる

夕張で石油ストーブにあたりながら「カレー蕎麦」を食べる

 このルートをたどって進むドライブの道中、「勇作」の状況が段々と明らかになってくる。夕張で炭鉱夫として働いていた「勇作」は、「光枝」と幸せな結婚生活を送っていたが、いろいろな巡り合わせから、繁華街でぶつかった相手を死なせてしまう。殺人罪で服役した「勇作」は「光枝」と離婚した。「勇作」は、出所直後の網走で、「光枝」にあてて葉書を出していた。「もし、まだ一人暮らしで俺を待っててくれるなら」という思いがあり、「光枝」に、待っているなら「鯉のぼりの竿に黄色いハンカチをぶら下げておいてくれ」と書き送っていたのだ。

「勇作」は何度も怖気づきながらも夕張に近づいていく。夕張市の西隣の栗山町の交差点を過ぎた辺りで、やっぱり行かないと言いだす「勇作」。

 車は坂道を上り、いったん引き返すが、再び坂道を上って夕張に向かう。物語は大団円へ……。

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鹿の谷3丁目食堂の名物カレー蕎麦。

 このじれったいシーンが撮影された「坂」が気になった。周辺は田畑が広がる平地で、坂などない場所のはずだった。子細に調べたところ、かつてこの辺りを走っていた旧夕張鉄道の跨線橋のあった場所だった。

 この冬、夕張駅を訪れ、駅に隣接するバリー屋台村(ゆうばり屋台村)にある鹿の谷3丁目食堂で、地元名物の「カレー蕎麦(そば)」(700円)を食べた。石油ストーブにあたりながら、「カレーそばつゆ」をからめてすするそばは絶品。あったかくて幸福な気持ちにひたれた。

※ ※ ※

・幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば
4月28日から6月までは9時~17時(7月~8月は~17時30分、時期により終了時間は異なる。11月5日から冬季休業)/540円/電話0123・57・7652
・ふるさと銀河線りくべつ鉄道
運転体験の詳細や予約は電話0156・27・2244
・鹿の谷3丁目食堂
11時~17時(水曜は~15時)/木曜休/電話0123・52・3338

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『旅行読売臨時増刊 昭和の鉄道旅』。特別企画は「片渕須直監督・のんが語る『この世界の片隅に』ある人・街・景色」、付録は1964年当時の国鉄営業局貨物事務用鉄道路線図。

・旅行読売(Fujisan.co.jp)
http://www.fujisan.co.jp/product/2782/ap-norimono

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. テレビ版は菅原文太と三菱デリカだったけど、やはりカツ丼ラーメンに最初の一杯のビールを飲む高倉健の芝居に魅せられたかな
    お約束の渥美清が田舎警察の署員として出演したり
    高級外車を当てられたタコ八郎
    道内に渡るフェリーも日本沿海フェリーだったか?近海郵船だったか?
    炭鉱夫を事故で多く亡くした悲しい歴史はあるけど札幌近郊でありながら北海道に渡った情緒を味あわせくれる良い町だと思いますよ
    私も日勝峠などを経て帯広に向かう時は何時も立ち寄ってました。
    FRのファミリア懐かしいですね