「道の駅?」「いいえ、国際空港です」 開放的なハワイ・コナ国際空港(写真37枚)
日本と関係が深いコナ国際空港 アメリカのパスポートにその言葉が
飛行機は、“中庭”や搭乗口のすぐ向こうに見えます。ヤシの木や植え込みで区分されていますが、“中庭”と駐機場とをさえぎる壁やガラス類は存在しません。ボーディングブリッジもなく、タラップを使っての乗降です。
ハワイ島の西部にあるコナ地区は降水が少ないため、こうした構造でも大きな問題はないようですが、それにしても、これほどに開放的な日本直行便がある国際空港は珍しいかもしれません。
なお現在、コナ国際空港では新ターミナルの計画があるものの、ボーディングブリッジは引き続き設けない予定とのこと。
またJALによると、コナはこうした小規模な空港で、店舗も小規模なため、コナ発成田行きの便は機内販売の需要が特に多いそうです。
ちなみに、コナ国際空港の正式名称は「エリソン・オニヅカ・コナ国際空港(Ellison Onizuka Kona International Airport at Keahole)」。コナ出身で、日系人初のアメリカ宇宙飛行士であるエリソン・ショージ・オニヅカさんの名をとったものです。
オニヅカさんは1986(昭和61)年のスペースシャトル「チャレンジャー号」の爆発事故で殉職。アメリカ合衆国のパスポートには、「人はより素晴らしい世界を目指す義務がある」といった、オニヅカさんの言葉が記されています。
【了】
Writer: 恵 知仁(乗りものライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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