「道の駅?」「いいえ、国際空港です」 開放的なハワイ・コナ国際空港(写真37枚)

日本と関係が深いコナ国際空港 アメリカのパスポートにその言葉が

 飛行機は、“中庭”や搭乗口のすぐ向こうに見えます。ヤシの木や植え込みで区分されていますが、“中庭”と駐機場とをさえぎる壁やガラス類は存在しません。ボーディングブリッジもなく、タラップを使っての乗降です。

Large 180903 kona 05

拡大画像

“中庭”からヤシの木越しに見える、JALのボーイング737-300ER型機(2018年8月、恵 知仁撮影)。

 ハワイ島の西部にあるコナ地区は降水が少ないため、こうした構造でも大きな問題はないようですが、それにしても、これほどに開放的な日本直行便がある国際空港は珍しいかもしれません。

 なお現在、コナ国際空港では新ターミナルの計画があるものの、ボーディングブリッジは引き続き設けない予定とのこと。

 またJALによると、コナはこうした小規模な空港で、店舗も小規模なため、コナ発成田行きの便は機内販売の需要が特に多いそうです。

Large 180903 kona 06 Large 180903 kona 07 Large 180903 kona 08

拡大画像

拡大画像

拡大画像

成田行きJAL便の搭乗口案内もシンプル。
屋根がほとんどない搭乗口も。
飛行機に乗り込むタラップから見た搭乗口。

 ちなみに、コナ国際空港の正式名称は「エリソン・オニヅカ・コナ国際空港(Ellison Onizuka Kona International Airport at Keahole)」。コナ出身で、日系人初のアメリカ宇宙飛行士であるエリソン・ショージ・オニヅカさんの名をとったものです。

 オニヅカさんは1986(昭和61)年のスペースシャトル「チャレンジャー号」の爆発事故で殉職。アメリカ合衆国のパスポートには、「人はより素晴らしい世界を目指す義務がある」といった、オニヅカさんの言葉が記されています。

【了】

この記事の画像をもっと見る(37枚)

テーマ特集「【飛行機特集】航空券の予約術や座席選びのコツ、最新のグレードや料金事情を徹底紹介! 格安のLCC情報も!」へ

Writer: 恵 知仁(乗りものライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。