秘境駅にフレンチレストラン開業 その目的とは ループ×スイッチバックの大畑駅(写真16枚)

JR肥薩線の大畑駅にフレンチレストランがオープン。建物は旧保線詰所をリノベーションしています。そして隣の矢岳駅でも別の計画が進行中です。

矢岳駅では古民家再生ホテルも予定

 熊本県南部の人吉・球磨地域の活性化を目指す「NOTE人吉球磨」が、2018年9月8日(土)、肥薩線の大畑(おこば)駅(熊本県人吉市)にフレンチレストラン「囲炉裏キュイジーヌLOOP(ループ)」をオープンします。これに先立ち、5日(水)に現地でレストランのお披露目が行われました。

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広いデッキも設けられたレストラン。天気の良い日や桜の時期はデッキからの眺めは良さそう(2018年9月5日、皆越和也撮影)。

 これはJR九州、丹波篠山で古民家再生の実績を持つ「NOTE(ノオト)」、人吉市、そして地元銀行が連携して、歴史的建築物を活用して地域を活性化しようというものです。2019年3月には同線の矢岳駅(熊本県人吉市)近くの旧駅長官舎などをリノベーションして、ホテルとして開業する予定です。

 大畑駅、矢岳駅とも1909(明治42)年に当時の鹿児島本線として開業。両駅とも当時の駅舎が現存していますが、現在は無人駅です。レストランに転用されるのは開業時に建てられた旧保線詰所で、ホテルも開業時に建てられ国指定の登録有形文化財となっている建物です。

 山あいにある大畑駅は、我が国唯一の、3段式スイッチバックとループ線が連続する区間に位置する駅です。駅南側の斜面は梅園があり、また駅舎北側には桜が植えられており、花の季節は見事な景色になります。また矢岳駅には「人吉市SL展示館」があり、肥薩線で活躍しさよなら列車を牽引(けんいん)したD51形蒸気機関車170号機が保存されています。どちらの駅も自然が豊かで、地元の人たちが駅の掃除や構内の草刈りをし、また1日2往復する観光列車「いさぶろう・しんぺい」の乗客を温かくもてなしています。

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