南シナ海の海自艦艇活動が航行の自由作戦ではない理由 中国へのけん制明らか、なぜ?

2018年初秋、南シナ海では、日本の海上自衛隊が中国の野望をけん制すべく大いに活動しています。南シナ海といえば、米英などが実施した「航行の自由作戦」が知られますが、これとは違うといいます。どういうことでしょうか。

海上自衛隊が南シナ海で「航行の自由作戦」を実施しない背景

 南シナ海では、中国が自分たちの物だとして領有権を主張する岩礁や人工島にアメリカ海軍やイギリス海軍が軍艦を接近させ、そのような主張は認めないということを示す「航行の自由作戦」を実施していますが、じつは自衛隊は南シナ海においてこの作戦にこれまで一度も参加したことはなく、さらにはそもそも参加させる予定もないことが政府の説明によって明らかにされています。

 南シナ海への海上自衛隊の艦艇派遣が中国をけん制するという目的で行われているならば、なぜ海上自衛隊の艦艇を同作戦に参加させないのでしょうか。

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2018年9月22日、インンドネシア海軍との親善訓練にて。写真左から、「すずつき」「いなづま」、インドネシア海軍哨戒艦「クラウ」(画像:海上自衛隊)。

 これは、日中間で見解の相違がある尖閣諸島の問題と関係があると筆者(稲葉義泰:軍事ライター)は推測します。もし仮に、海上自衛隊が南シナ海で「航行の自由作戦」に参加すれば、中国もそのお返しと言わんばかりに東シナ海の尖閣諸島周辺で行動をエスカレートさせる可能性があります。そうなれば、現場での緊張度は高まってしまい、事態の悪化を招きかねません。そうした事態を避けるために、日本としては南シナ海での行動について「領有権問題と対中けん制をあえて切り離している」と考えられます。

 いずれにせよ、10月末までの残りの派遣期間中に3隻の護衛艦が果たして何をするのか、そして今後自衛隊全般として南シナ海問題にどう関わっていくのか、要注目です。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. 大昔に言ううほど脅威でもないシーレーンを言い始めたからじゃないの?

    あの頃はソビエト相手で脅威ではないとは言わないが、今ほど脅威でもないものを予算獲得のために言い始めたら、今は本当に脅威になってしもた。と言う程度だろう。

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