西武の新型特急「001系」、愛称は「ラビュー」に 意味は「贅沢」「矢」「眺望」
西武鉄道が導入する新型特急車両の愛称が「Laview(ラビュー)」に決まりました。2019年3月から営業運転を開始します。
「見たことのない新しい車両」目指す
西武鉄道は2018年10月29日(月)、同社が導入を計画している新型特急車両の形式名を「001系」、愛称を「Laview(ラビュー)」に決めたと発表しました。
001系「Laview」は、西武が「いままでに見たことのない新しい車両」の実現を目指して開発した特急電車です。基本デザインは建築家の妹島和世さんが監修。車内のテキスタイル(布地)はデザイナーの安東陽子さん、照明デザインは照明家の豊久将三さんがそれぞれ担当しました。妹島さんはJR日立駅(茨城県日立市)の橋上駅舎と自由通路で第12回ブルネル賞駅舎部門の優秀賞を受賞しています。
西武によると先頭形状は球面で、前面ガラスは国内初という曲線半径1500mmの三次元曲面ガラスを採用。塗装仕様のアルミ車体とすることで「都市や自然のなかでやわらかく風景に溶け込むデザイン」の実現を目指したといいます。
客室は大型の窓と白い壁、黄色い座席を採用。座席は客の体を包み込むソファのようなデザインでまとめたといいます。天井には間接照明が設けられました。トイレは西武の鉄道車両としては初めて女性専用トイレを設置。このほか、編成中の全ての車両にWi-Fiを導入し、各席には電源コンセントも設けられました。
西武が10月29日に東京プリンスホテル(東京都港区)で行った記者発表によると、形式名は「次の100年に向けた出発点である車両」であることを表現するため、100年を逆から表して「001」表記とし、「00」には「無限」の可能性の意味も込めたとしています。
愛称の「Laview」は、「L」が「贅沢(Luxury)なリビング(Living)のような空間」、「a」が「矢(arrow)のような速達性」、「view」が「大きな窓から移りゆく眺望(view)」という思いを込めたといいます。
001系「Laview」は日立製作所が56両(8両×7編成)を製造する計画で、最初に完成した編成が10月28日(日)、西武線に搬入されました。2018年度は16両が製作され、2019年度に残り40両が製作される予定です。
運行開始時期は2019年3月の予定。池袋線・西武秩父線の池袋~西武秩父間の特急「ちちぶ号」「むさし号」で運転されます。これにより現在の10000系特急形電車「ニューレッドアロー(NRA)」は001系「Laview}に順次置き換えられます。
【了】
Writer: 草町義和(鉄道ニュースサイト記者)
鉄道誌の編集やウェブサイト制作業を経て鉄道ライターに。2020年から鉄道ニュースサイト『鉄道プレスネット』所属記者。おもな研究分野は廃線や未成線、鉄道新線の建設や路線計画。鉄道誌『鉄道ジャーナル』(成美堂出版)などに寄稿。おもな著書に『鉄道計画は変わる。』(交通新聞社)など。
ストレート車体・前面貫通扉ありということは、地下鉄線直通も対応した設計なんでしょうかね
東武も地下直対応の特急車両を検討している話は聞いたことがありますが、こういう車両もどんどん増えていくのかもですね
「女性専用トイレ」を設けるのであれば、「男性専用トイレ」と男女別にしたり男性専用・男女兼用・女性専用 と分けたりするなど 不公平さのない配慮があれば良いけど・・・。今の社会はとにかく女ありき(ため息)
男性専用小便器…
新幹線だと「男性専用小便器」+「男女兼用便器×2」が多くないですか?
当方男ですが、女性は小用でも時間がかかるのですから便器の数まで目くじらたてなくてもと思いますけどどうでしょうか。
恐ろしいな・・・ダブル・オーは殺しのライセンスじゃなかったのかい?(笑)
西武の新型特急とみせかけ、その実はMI6の諜報部員か!!
また池袋線ばっかり。
小江戸にも入れろよ。
いっそのこと、拝島線にも入れて、青梅線にも乗り入れて奥多摩まで行ったら?