【動画あり】パンタ下げて走る次世代新幹線「N700S」! なぜ? ひとつじゃない目的(写真11枚)

異常時以外での活用も検討中 どう使うのか?

 そこでJR東海は、安全に避難できる場所まで自力走行できるよう、バッテリー自走システムの導入を考えました。

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通常走行時(上)とバッテリー走行時(下)の電気の流れ(画像:JR東海)。

 N700Sは現在使われている車両に比べ、機器類の小型化や軽量化が図られています。機器の小型化によって床下のスペースに余裕ができたことから、「バッテリー自走システム」の導入が可能になりました。高速運転は無理ですが、30km/h程度までの低速なら架線の電力を使わず走れるといいます。

 バッテリーで自走する場合、架線から電力を取り入れて走るのに比べ、走れる距離がとても短くなるのが難点。ただ、長いトンネルや橋の外に出られるだけの距離を走れればよいため、走行距離の短さは大きな問題にはなりません。

 ちなみに、JR東海は異常時だけでなく、車両の検修や整備作業などでの「バッテリー自走システム」の活用も検討しているといいます。具体的な活用方法は明らかにされていませんが、たとえば車両基地で架線の電気を切って車両の検査や修繕しているとき、少し動かしたくなっても自走できますから、作業時間の短縮などのメリットがありそうです。

 JR東海によると2018年9月11日と12日、東海道新幹線の浜松工場(静岡県浜松市)でN700Sのバッテリー自走試験を実施。約5km/hの速度で工場内の線路を走りました。1回の走行距離は約300mで、2日間でのべ3km以上を走行。2019年度には速度を30km/hに引き上げて自走試験が行われる予定です。

【了】

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コメント

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2件のコメント

  1. それから、架線故障の停電時にエアコンと証明を一昼夜程度維持できる備えもして欲しいです。

  2. 低速とはいえ、駅までついてしまえば他線に振替乗車、ホテルで宿泊、タクシーで帰宅など選べるのでいいですね。線路上で身動き取れなくなるよりいいなと思いました。