次世代新幹線N700S、車内は「走る実験室」だった 乗り込んだ瞬間から「違和感」(写真30枚)
走行試験中の次世代新幹線「N700S」。その車内は、デッキに乗り込んだ瞬間から“違和感”のあるもので、客室に入れば、そこは「走る実験室」でした。またそこでは、どんな試験を行っているのでしょうか。
見慣れたような車内に、見慣れぬもの多数
量産に先行して製造した「確認試験車」で、2018年3月から走行試験が実施されている東海道新幹線の次世代車両「N700S」。JR東海がその車内を2018年10月、同社の浜松工場(静岡県浜松市)で報道陣へ公開しました。
その車内は、まず乗り込んだデッキから通常とは異なる雰囲気。各所よりのびてきたケーブルが、何本も目に入ります。
このケーブルが続く客室に進むと、座席の上、もしくはそれを取り外したところに、測定機器やモニターなどが置かれていました。荷棚にはネットワークハブがむき出しで置かれ、LANケーブルがはっています。
このN700S確認試験車は、実際の営業運転を想定したテストも行うべく、座席などの車内設備も営業車両のように整えられています。つまり、いわば“見慣れた新幹線”の車内にそうしたケーブルや機器が設置されている形で、見慣れているようで見慣れない、独特の雰囲気です。
車内は全てが公開されたわけではなく、各所に白い覆いがかけられていました。それもまたミステリアスで、次世代を目指す「走る実験室」の空気を醸し出しています。
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