次世代新幹線N700S、車内は「走る実験室」だった 乗り込んだ瞬間から「違和感」(写真30枚)
N700S、車輪部分に見慣れないものが……
「走行安全性測定」は、車輪とレールのあいだに作用する力(輪重、横圧)を測り、安全性に問題がないか確認するものです。たとえば、カーブを通過しているとき車輪に変な力がかかってないか、などをチェックしているといいます。車輪部分に測定用のセンサーを装着し、そこからデータを車内の測定基地へ送信。リアルタイムで解析しているそうです。
この測定用センサーは外から見える場所にありませんでしたが、センサーが装着された車輪を持つ台車に、ケーブルが取り付けられているのが確認できました。車輪のセンサーから、車内の測定基地へデータを送るためのケーブルです。
JR東海 新幹線鉄道事業本部の上野雅之副本部長によると、次世代新幹線「N700S」の走行試験は順調で、乗り心地も現在のN700Aよりワンランク高いとのこと。営業運転の開始は、2020年度が予定されています。
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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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