新金谷駅が国の登録有形文化財に 戦前地方鉄道の様相伝える 大井川鐵道
大井川鐵道の拠点駅、新金谷駅の駅舎が国の登録有形文化財に。戦前の地方鉄道の様相を伝える洋風建築といいます。
本社機能も有する戦前の駅舎
大井川鐵道は2018年11月13日(火)、大井川本線・新金谷駅(静岡県島田市)の駅舎が国の有形文化財として登録されたと発表しました。
新金谷駅は電車やSL列車が発着する大井川鐵道の拠点駅であり、駅舎には同社の本社も入っています。
駅舎は1926(大正15)年から1927(昭和2)年にかけて造られた木造2階建ての建物。屋根はスレート瓦葺き、外壁は南京下見板張りにピンク色のペンキ塗り、軒下部分は漆喰塗りです。戦前に建てられた地方鉄道の様相を伝える洋風建築といいます。
1991(平成3)年にトイレを増築し、屋外階段を新造。2004(平成16)年には列車乗務員詰所の変更に伴い内装を変更しました。2012(平成24)年には待合室の喫茶店が開店しています。
大井川鐵道によると、建物は改修を経ているものの、外観は建築当時の面影を十分に残しているとのこと。現在は、1階を待合室、出札室、駅務室、乗務員室、2階を事務室、役員室、会議室、応接室に使用しています。
【了】
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