車内放送がユニークすぎる!? 日本平動物園行き路線バスの飽くなきエンタメ精神

静岡市内の日本平動物園と東静岡駅を結ぶ路線バスは、車体のラッピングからバス停のデザイン、車内放送まで独自のセンスが光ります。

ユニークな車内放送、その裏にある思い

 日本平自動車は、もともとは貸切バス事業者として1996(平成8)年に創業した比較的新しい会社です。2015(平成27)年12月に路線バスに進出し、東静岡駅と同社本社を結ぶ「大谷線」と、日本平動物園を結ぶ「東豊田線」を開設。さらに土休日限定で、「東豊田線」のルートを途中停車なしで走る「動物園に行こう!!線」(復路は「動物園に行って来ました!!線」)の運行も2017年4月に開始しました。

 路線バスの運行は、近隣の高齢者(交通弱者)の一助になればという思いで始めたそうです。ユニークな車内放送を取り入れたのもそのため。お年寄りや親子連れも多く乗車するなかで、どうしても乗降に時間がかかってしまうことがありますが、そのようなときに面白い放送が流れるだけで、焦ったり危ない思いをしたりせず、気持ちよく乗降できるのではないか、という意図から始めたそうです。

「路線バス事業は収益も乗車人員もさほど期待できません。車内放送はウケを狙ったわけではなく、どうせなら楽しい路線バスにしようと、社員みんなでアイデアを出し合ったものです」(日本平自動車)

 放送を聞いた乗客の反応について、乗務員は「初めて乗車された方は笑顔になりますし、生活路線なので毎日乗車される方は無反応ですが、そのギャップも楽しいですよ」と話します。

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東静岡駅前のバス停にも動物の絵柄が(風来堂撮影)。

 またクリスマスシーズンには、ベニイロフラミンゴのオブジェを設置している日本平動物園バス停と、到着時の車内放送を「クリスマス仕様」に変更。今後は、車内に動物消しゴムなどを入れた「ガチャガチャ」を設置する案もあるのだとか。乗客を楽しませるための試みは、これからも続いていきそうです。

 ちなみに、日本平自動車は貸切バスでも特徴的な車両を保有。イギリスの路線バスとして活躍していた2階建ての「ロンドンバス」を現地から輸入し、日本の基準に合わせて整備し運行しています。

【了】

※記事制作協力:風来堂、やまだともこ

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