【国鉄105系の現況】100両を割り込んだ車両群の配置と運用(写真16枚)

ここまでは105系登場のいきさつや主な活躍の軌跡、各形式と各番台の形態などを紹介しました。最後はJR西日本に100両弱残る105系を、所属区所別にご紹介します。

現存するのはJR西日本エリアのみ

 電化ローカル線向けの電車として国鉄末期にデビューした105系は、のちに103系を種車とする改造車も迎え入れて、大きな勢力になりました。

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色は変わったが「国鉄形」の面影が色濃く残る和歌山線の車両たち。同線の105系(右)と117系(左)は新型227系1000番台の投入により今後1年余りで引退となる予定だ。和歌山線 田井ノ瀬駅(2018年10月21日、佐藤利生撮影)。

 しかし寄る年波には勝てず、現在残っているのは100両を割り込んで96両のみ。すべてJR西日本のエリアで運用されています。

置き換え迫る改造4扉車 現存車の半数占めるブルーの105系

吹田総合車両所 日根野支所 新在家派出所(48両)

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Writer:

1961年東京生まれ。幼少より鉄道に興味を持つ。大手私鉄で運輸、車両、企画部門などを経験し、部長職で退職。在職中より鉄道趣味誌で国内外の鉄道車両に関する記事や写真を発表。鉄道設計技師(車両)、慶應義塾大学鉄道研究会三田会と海外鉄道研究会の会員。全国のJR、民鉄、軌道、モノレール、新交通は全線を完乗。

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