エアバスの「納車式」がカッコイイ! 警報音のあとに現れた、ANAの巨大なA380(写真62枚)

塗装完了にともない、エアバスのハンブルク工場でお披露目されたANAのA380型機「FLYING HONU」。その際に行われたセレモニーが、ワクワクする面白いものでした。

「納車式」のようなもの?

鳴り響く警報音、旗の先からスモーク。エアバス工場で行われた、ANAのA380塗装完成セレモニー(48秒)。

 2018年12月13日、エアバスのハンブルク工場(ドイツ)で、あるセレモニーが開催されました。ANA(全日空)が日本の航空会社で初めて導入する、世界最大の旅客機「A380」。その塗装が完了したことを記念し、行われたものです。

 このセレモニーがまた、かしこまった感じのない、ワクワクする面白いものでした。

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青いスモークのなか、ハンブルクで姿を現すANAのA380初号機(2018年12月13日、恵 知仁撮影)。

 スピーカーから、なかなかの大音量で荘厳かつ盛り上がる具合の曲が流れるなか、警報音のようなものが鳴り響き、A380が格納された工場の大きな扉が、ゆっくりと開いていきます。

 あわせて「ANA」と「AIRBUS」、この機体のモチーフになっている「ウミカメ」のイラストの旗を掲げた大勢の人々が、列をなして登場。旗の先から青いスモークが盛大にわきあがると、開いた工場の扉の先に、曲に合わせてドラムを叩く男性たち、そしてA380が出現。巨大な飛行機がバックで動き出し、就航先のハワイにちなんだ「FLYING HONU(フライング ホヌ:空飛ぶウミガメ)」の特別塗装が次第にあらわになっていきます。

 旗を持った人々、ドラム隊、A380が“フォーメーション”を整えるところで、同時に「ANA FLYING HONU Roll-Out Japan's First Airbus A380」の横断幕を持ったANAのCAたちが現れてフィニッシュ。会場は盛大な拍手に包まれました。

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旗には「ウミガメ」の絵も。
現れたA380の機体。「JA……」の文字がすけて見えた。
エアバスの工場内。青いものは飛行機の圧力隔壁。

 エアバスによると、こうしたセレモニーは通常、機体を航空会社へ、特に初号機を引き渡すとき盛大に開催するそうですが、この機体はANAが導入するエアバスA380型機の初号機で、特別塗装機であるため今回、塗装完了時に行ったとのこと。「納車式」のようなものでしょうか。今回は納車ではないですが(これから内装の整備などを行って、引き渡し)。ちなみに旗やドラムを持っている人たちは、同社の従業員だそうです。

 なおこの日、エアバスのハンブルク工場のゲートには、欧州旗、ドイツの国旗とともに、「日の丸」も掲揚されていました。

 ANAのA380は、2019年5月24日(金)より、成田~ホノルル線で運航を開始する予定です。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 顧客の需要に合わせて柔軟に対応してるな