JR総武線の両国駅「臨時ホーム」が臨時の酒場に! 線路の隣で熱燗、おでん、こたつ(写真26枚)
JR総武線の両国駅で、温めた日本酒が飲める「燗酒」の試飲イベントを開催。通常は使われていない臨時列車用のホームが「酒場」に変身し、燗酒、おでん、こたつと「冬の風物詩」がホーム上にそろいました。
通常は閉鎖されているホームが会場に
JR両国駅の3番線ホームで2019年1月17日(木)、「燗酒ステーション『ご当地おでんで燗酒~両国駅で飲みましょう』」と題したイベントが行われました。
このイベントは駅のホームを“酒場”に見立て、冬の風物詩である燗酒とおでんを提供するもの。「全国燗酒コンテスト」を毎年開催している同コンテストの実行委員会が「燗酒の魅力を多くの人に知ってもらいたい」として両国駅での試飲イベントを企画しました。
3番線ホームには「全国燗酒コンテスト」で入賞した全国各地の蔵元のブースが並び、燗酒のほかおでん提供。参加者らは燗酒の入った猪口(ちょこ)を手に持ち、脇の1、2番線ホームを通る総武緩行線の電車を眺めながら、各地の銘酒を味わっていました。
このほか、ホーム内にこたつも設置。記念撮影用のフォトスポットとして設けられたもので、こたつに入って飲食することはできませんが、実行委員会は「駅のホームでこたつという、非日常の空間を演出してみました」と話していました。
両国駅の3番線ホームは、かつて房総方面に向かう急行列車や新聞を運ぶ列車などが発着していましたが、2008(平成20)年に定期列車の発着がなくなりました。その後は臨時列車や団体列車のホームとして使用。列車の発着がない日は通常閉鎖されていますが、「燗酒ステーション」のようなイベント会場として使われることもあります。
「燗酒ステーション」は2019年1月20日(日)までの計4日間開催される予定。参加に際してはあらかじめ有料チケットを購入する必要がありますが、いずれの日も販売を終了しています。
【了】
Writer: 草町義和(鉄道ニュースサイト記者)
鉄道誌の編集やウェブサイト制作業を経て鉄道ライターに。2020年から鉄道ニュースサイト『鉄道プレスネット』所属記者。おもな研究分野は廃線や未成線、鉄道新線の建設や路線計画。鉄道誌『鉄道ジャーナル』(成美堂出版)などに寄稿。おもな著書に『鉄道計画は変わる。』(交通新聞社)など。
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