JR四国の新型特急車2700系が登場! 2600系ベースに開発、日本の伝統意匠をアレンジ(写真61枚)
JR四国の2700系特急形ディーゼルカーが登場。この車両は2600系がベースですが、車体傾斜装置は、車体を振り子のように傾けることでカーブを比較的速く通過できる「振り子式」を採用しています。
「振り子式」採用
JR四国は2019年1月23日(水)、2700系特急形ディーゼルカーを多度津工場(香川県多度津町)で報道陣に公開しました。
2700系は、老朽化している予讃線、土讃線、高徳線の2000系特急形ディーゼルカーを置き換えるために開発された新型車両です。2017年12月に営業運転を開始した2600系特急形ディーゼルカーをベースに開発されました。デザインコンセプトも2600系と同じで、日本の伝統意匠をアレンジした「Neo Japonism(ネオ・ジャポニズム)」としています。
外観の塗装は赤、金、緑の3色を使用。赤は徳島「阿波おどり」と高知「よさこい」の「情熱」を表現し、緑のラインは「オリーブ」をモチーフに香川をイメージしたといいます。また、赤から金への色彩のにじみと、赤と緑の残像配色で「“速さ”というエネルギーの軌跡」(JR四国)が表現されました。
車内は、デッキのドアや座席に伝統文様をアレンジしたデザインが施されました。座席の色は青をベースにしており、「徳島が育んだ『ジャパンブルー』、高知から望む太平洋の『オーシャンブルー』」で彩ったといいます。
各座席には、ノートパソコンの使用を考慮した大型テーブルや電源コンセントを設置したほか、ドリンクホルダーとコートフックも装備。また、車内の安全対策として非常通報装置(SOSボタン)と防犯カメラも設置されました。
最高速度は130km/h。また、車体を傾けることで、乗り心地を維持したままカーブを比較的速く通過できる車体傾斜装置を搭載しています。
2000系の車体傾斜装置は車体を振り子のように傾ける「振り子式」を採用しましたが、2600系はメンテナンス費用を削減するため、空気バネの内圧を変化させることで車体を傾ける「空気バネ式」を採用。しかし走行試験の結果、カーブの多い土讃線では空気容量の確保に課題があることが判明したとして、2700系では振り子式が再び採用されました。
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Writer: 草町義和(鉄道ニュースサイト記者)
鉄道誌の編集やウェブサイト制作業を経て鉄道ライターに。2020年から鉄道ニュースサイト『鉄道プレスネット』所属記者。おもな研究分野は廃線や未成線、鉄道新線の建設や路線計画。鉄道誌『鉄道ジャーナル』(成美堂出版)などに寄稿。おもな著書に『鉄道計画は変わる。』(交通新聞社)など。
英語読みのジャポニズムではなく、仏語読みのジャポニスムが正式です。
プレスリリースもジャポニスムで統一されています。
予讃線&内子線の伊予市〜内子〜宇和島間を電化して、特急「宇和海」も完全電車化したら?
電化するほどの余裕も需要もありません。
同じホームで松山駅で乗り換えられるので現状で十分事足りています。
高知駅同様、高架化後も同じホームで乗り換えられるのが続くことを期待します。
私も電化に期待してます。
後は高縄半島のバイパスですかね
宇和島行きのしおかぜ、急行うわじま便利でしたからね
速攻フィルターにゴミが溜まる質の悪い日本の経由燃料でキハを何時まで走らせるのか?