ZOZO前澤社長乗せて月を目指す「スターシップ」 完成したテスト機はどんな船?

銀色に輝くボディはステンレス製

 そしてテキサス州のボカチカにあるスペースXの施設では、とうとう年始に「スターシップ」のテスト機が完成しました。このテスト機は実際の「スターシップ」より全長が短いものの、基本的なデザインや設計は同一となっています。

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月近傍を飛行する「スターシップ」のイメージ(画像:スペースX)。

 また、「スターシップ」のテスト機には、「従来のBFR」から興味深い変更が加えられています。まず、本体素材がカーボンからステンレスに変更されたこと。これについてイーロン・マスク氏は、低温時や高温時の強度がカーボンに対して優れていることを挙げています。また、液体燃料を利用した機体表面の冷却システムも採用されています。

 このテスト機は近日中にも、低い高度へと到達する短距離飛行(ポップ飛行)を予定しています。そして早ければ来年には、軌道へと到達する打ち上げが実施される予定です。さらに2022年と2024年には、フルサイズの「スターシップ」による火星の無人/有人探査が予定されています。

 前澤氏の月旅行だけでなく、スペースXの宇宙開拓計画のまさに中心となる予定の「スターシップ」。まずはその第1歩となるテスト機の初打ち上げを、無事成功させてほしいものです。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. ただ実際問題あのロケットの安っぽさ云々以前に、訓練のない人間が発射のGに耐えられるのかな?