変わる船のブリッジ 少し宇宙船ぽい日本郵船の「情報統合型船橋」新造船が処女航海へ

航海上のヒューマンエラーをなくそうと船のブリッジのデザインを見直したら、なぜかSF作品の宇宙船を彷彿とさせるカタチになったそうです。日本郵船の新造船に、その最新のカタチを見ました。

そういえば立ったまま操船しているイメージが

 船のブリッジ(船橋)を見直すことで、海難事故原因のうち半数を占めるヒューマンエラーを減らそうという取り組みのもと、そのコンセプトを取り入れた日本郵船の新造船が就航しました。完全自動運航へつながる技術が導入されているそうです。

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「モノセロス・リーダー」のブリッジ。前後に可動するシートのまわりを集約された計器が取り囲む(2018年10月24日、乗りものニュース編集部撮影)。

 2018年10月24日(水)、川崎港に着岸した自動車専用船「モノセロス・リーダー」は、2日前に造船所から引き渡されたばかりの新造船です。上述の、従来とは異なる新しいコンセプトのブリッジデザイン「情報統合型船橋」が採用されており、「ブリッジおよび航海計器のデザインと配置を人間工学に基づいて最適化するとともに、機器のIoT面を強化」(日本郵船)しているとのことで、これにより航海のさらなる安全と効率の向上を図るといいます。シートが付いた着座式で、この着座式の情報統合型船橋を採用した船は、「モノセロス・リーダー」で3隻目だそうです。

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日本郵船の自動車専用船「モノセロス・リーダー」。「モノセロス」は星座の「いっかくじゅう座」の意(2018年10月24日、乗りものニュース編集部撮影)。
「モノセロス・リーダー」のデッキ。12層にクルマ約7100台を積載できる(2018年10月24日、乗りものニュース編集部撮影)。
「モノセロス・リーダー」の、船長の執務室(2018年10月24日、乗りものニュース編集部撮影)。

 従来、様々な計器や操船の機器は独立して配置されていましたが、これらをコンソール(操作卓)に統合配置し、航海士はこのコンソールを前に着座します。その後ろに船長席、そして、これまで海図を広げるテーブルが置かれていた場所には、書き込める電子海図はじめ航海情報などを集約し、衛星経由で船陸間のデータ通信を可能とするようになる次世代の船舶運航支援装置「J-Marine NeCST(ネクスト)」が鎮座します。着座するというスタイルや、情報集約装置が大きく存在感を放っていることから、アメリカの某SFテレビドラマシリーズに登場する恒星間宇宙船の名や、大マゼラン星雲まで十数万光年の往復航海を果たした某宇宙戦艦の名を挙げる声も聞かれました。

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コメント

2件のコメント

  1. 某2199では、現在の考証に従って、大マゼラン銀河と言ってましたね。

  2. この手の着座式コクピット型ブリッジって、1990年代の前半にはもうあったはず。
    というか実際に見たことがある。
    これまで主流になれなかったのは、何かしらの理由があったんだろうな。

    あと、着座式だと、特に夜航海中に居眠りする危険性が大きい。昼間でも危ない。
    操舵手が常にブリッジにいれば大丈夫だろうけど。