2019年春に「誕生する駅」 新線開業、震災からの復興、「下車できない」新駅も?
福岡県や富山県でも新駅開業
糸島高校前(JR九州 筑肥線、福岡県糸島市)
糸島市の中心駅である筑前前原駅の隣に開業。駅の南には駅名となった糸島高校が、駅の北には福岡県の糸島総合庁舎があります。駅予定地に隣接する地区では区画整理事業が行われています。筑肥線の姪浜~筑前前原間は複線化された通勤路線です。新駅の開業によって宅地開発がますます進みそうです。
栄町(富山地方鉄道 不二越線、富山県富山市)
富山地方鉄道の稲荷町駅と不二越駅のあいだにできます。稲荷町駅は富山地方鉄道本線と不二越線の分岐駅。不二越線の電車は富山駅を発着しており、栄町駅は富山駅からふたつ目の駅になります。付近には富山県立中央病院があるほか、専門学校の富山県立総合衛生学院があります。さらに4月からは富山県立大学看護学部も開校するため、通院や通学で便利になるでしょう。
岩月(JR東日本 気仙沼線BRT区間、宮城県気仙沼市)
2011(平成23)年の東日本大震災で被災し、鉄道からBRT(バス高速輸送システム)に一部転換し復旧した気仙沼線。そのBRT専用道区間に、地域の要望を受けて設けられます。周辺に民家が多いほか、2018年9月に地域の憩いの場、イベントの場所として「気仙沼ライトハウス」がオープンしています。
唐桑大沢(JR東日本 大船渡線BRT区間、宮城県気仙沼市)
大船渡線も東日本大震災で被災し、一部区間が鉄道からBRTに転換し復旧しています。唐桑大沢は地域の要望を受けて、BRTの一般道区間に設置される駅です。付近には漁港があるほか、高台に住宅区画が整備されています。景勝地として知る人ぞ知る荒谷前海岸は護岸工事で堤防が造られました。砂浜は消えましたが海の眺めは良さそうです。この駅と西下駅はバス停のようなポール標識が立てられるだけです。駅と言うにはちょっと……という感じではあります。
西下(JR東日本 大船渡線BRT区間、宮城県気仙沼市)
唐桑大沢と同様、地域の要望を受けて、BRTの一般道区間に設置される駅です。付近に民家が多く、コンビニもあります。小友浦海岸は防波堤を内陸に寄せて、干潟を再生する工事を行っています。完成予定は2020年です。
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