阪急電車イメージの豪華バス「クリスタルクルーザー菫」登場! 名は宝塚歌劇団に関係
名前からして「タカラヅカ」推し!
そして、奥山さんが依頼を引き受けたもうひとつの理由が、「阪急ブランド」への信頼感とのこと。バスのデザインも、関西において「高級感」や「信頼感」といったイメージを勝ち得ているという「阪急らしさ」が前面に押し出されています。
そもそも「菫」という名前も、阪急が運営する宝塚歌劇団に関連するもの。平安時代の和歌にも詠まれた「菫」という言葉が持つ日本古来の文化と、宝塚歌劇団の愛唱歌「すみれの花咲く頃」に象徴される“タカラヅカ”の華やかなイメージ、それに代表される「阪急の文化」を表現したといいます。また、車体色に阪急電車の「マルーン」に似た「バーガンディメタリック」を採用し、屋根部分をパールホワイトに塗分けたのも、阪急電車をイメージしているそうです。
座席のシートピッチ(前後間隔)は「グランクラス」とほぼ同じという122cmを確保。荷棚を取り払って広い眺望を確保しつつ、座席の前方に手荷物を入れる「シートシェル」と呼ばれる収納箱を用意しているのが特徴です。また、各座席はヘッドレストなどに本革を使いつつも、あえて布素材を多用。革は温度変化の影響などを受けやすく、年配の人にとっては必ずしも快適ではない、という考えに基づくといいます。
阪急交通社の松田社長によると、車両の価格は「ウン億円」。通常の大型観光バス3台ぶんくらいだそうです。これを関東と関西に1台ずつ配備します。
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プロジェクトリーダーである阪急交通社の執行役員、堤 真也さんによると、「『12日間98万円』は確かに従来ツアーと比べても“突き抜けた”商品ですが、3日間から5日間程度で15万円から25万円前後、日額にして4万円から5万円前後のツアーでもこのバスを使う予定で、そうした商品の予約も伸びています」とのこと。
他社の豪華バスツアーとの差別化について、堤執行役員は「ツアーの内容」といいます。「たとえば30名以上では受け入れが困難な場所でも、18名ならば可能です。日本の見どころを懐深くめぐる旅を提案します」と話します。
【了】
※一部修正しました(3月20日14時05分)。
>関西において「高級感」や「信頼感」といったイメージを勝ち得ているという「阪急らしさ」
新聞広告で阪急交通社の主催旅行広告見ることあるけど、どちらかというと安いラインしか載ってないような……。例えば関西圏発東日本方面ツアーで新幹線は岐阜羽島までとか(他社は東京やある程度のところまで新幹線利用)、欧州ツアーも欧州外で乗り継ぎ(他社だと欧州まで直行)とか……。
阪急交通社のイメージキャラクターに、宝塚歌劇団を起用している。